燕入りジェフンはギラギラした目の25歳 野生児は日本野球にハマるか?
もがき苦しんだマイナーの7年間
独立リーグでは気性の激しさから、死球の怒りが収まらず乱闘寸前になったことも… 【ストライク・ゾーン】
また前出の韓国人選手たちはアマ時代から続く韓国特有の上下関係の中でチームワークを培ってきたが、ジェフンはマイナーリーグで7年間、個々のサバイバルレースの中で過ごしてきた。この点もこれまで来日してきた韓国人選手と同じカテゴリーでは語れないところだ。ジェフンがアメリカでもがき苦しみ続けた経験は、これまで来日した韓国人選手にはない、ふてぶてしさやギラギラした視線に表れている。それはジェフンと6年間、カブス傘下でともにプレーしてきた投手、イ・デウン(千葉ロッテ)にも見られるところだ。
気性が激しく、あわや乱闘も…
ジェフンはヤクルト入りについて、「うれしい。ヤクルトでも徳島で残した成績と同じような結果を出せるように一生懸命頑張りたい」と話した。また中島監督はNPBに旅立つジェフンに向けてこうエールを送った。
「肩と足は勝負できる。あとは本人の一番自信があるという打撃で、しっかりと“ハマって欲しい”」
誰もが認める高い身体能力とこれまでの韓国人選手にはない野性味を持つ25歳のジェフン。その強い個性が中島監督の言葉通り、日本プロ野球に「ハマる」か「ハマらないか」。その一点がジェフンの成否を左右する。
※李鍾範(元中日)、李承ヨプ(元巨人など)、李炳圭(元中日)、金泰均(元千葉ロッテ)、李ボム浩(元福岡ソフトバンク)、李大浩(元福岡ソフトバンクなど)、宋相勲(元中日)、ジェフン(ヤクルト)