ファンに愛されるマリナーズ・李大浩 控え起用も勝負強さ武器に結果を残す
日本の経験を生かしてプレー
主に控え一塁手として2割5分4厘、6本塁打、12打点。これまでの成績に比べると物足りないが、本人は野球を楽しんでいるようだ 【Getty Images】
「どんな選手にとっても新しい国、リーグ、環境でプレーするのは難しいのは理解している。今もビデオでしか見てない投手たちと対峙(たいじ)するのは本当にタフだ。ただ自分には日本で外国人選手としてプレーした経験があり、メンタル的にどれだけ大変なのかは理解しているつもりだ。今はその経験を生かしながらメジャーに対応できるように日々努力している」
レベルが高くなったとはいえ、外国人選手としてプレーするのはNPBもMLBも変わらない。そういう意味で今回のメジャー挑戦は李にとって母国を離れるような大きな環境変化にはなっていないのかもしれない。最近日本で活躍する外国人選手の中に韓国リーグや台湾リーグで活躍し、NPBのチームと契約する中南米系の選手が増えてきたが、彼らが前所属リーグ同様に日本でも活躍しているのは、まさに李と同じ境遇だからなのかもしれない。
「今は控えとして最善を尽くす」
「もちろん毎日試合に出たいし、自分はそれができる選手だと思っている。でも今はこのチームが勝つためにベンチ選手、控え一塁手としての自分の役割を全うするため最善を尽くしていきたい」
開幕から地区首位争いを続けるマリナーズ。これからも李の勝負強さが発揮されればされるだけ、チームもファンも彼の存在価値を喜ぶことになるのだろう。