異国の地でマラソンデビューはいかが? グアムはベストの選択だ

内田英利

真夜中に4000名が一斉にスタート!

【内田英利】

 気温26度、湿度60%……日本でのスタート時の環境とは異なり、いかにも過酷そう! はい、確かに気温は高めですが、心地よい海風が真夜中のランナーの身体を冷やし、体感温度はさほど高くは感じません。さて、そうこうするうちに日本人参加者約900名を含む、4,000名ものランナーが、続々とスタート地点のカラフルなレインボーゲート内に入り、そわそわ、ワクワク。

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 スタートは、真夜中のAM3:00。ファイヤーダンスで盛り上がり、グアムインターナショナルマラソンエンジェルがランナーを鼓舞し続け、国歌斉唱で心を静めた後、締めは、今大会のアンバサダーである高橋尚子さんの挨拶。

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 そして、いよいよ、カウントダウン! 一斉に、インターナショナルマラソン2016のゴールを目指し、ランナーが一斉に飛び出して行きました。

タモン湾に映える美しい光景が絶景!

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 フルマラソンは42.195kmの長丁場。

 私も以前、「ゼロから始めるランニング」のコラムで、最初の5km〜10kmは、スピードを上げ過ぎず、緩めのジョギングでその日のコンディションを把握するのがベスト! と述べましたが、いやはや、ランナーの皆さん、思い思いのスピードでグアムのメインストリートを駆け抜けていきます。先は長いですよー!

 グアムインターナショナルマラソンのエイドステーション(給水、軽食が摂れる箇所)は、合計15か所。折り返し地点から、同じコースも走るため、水分補給や栄養補給のチャンスが多いコースです。

 はじめの5km〜10kmは、ランナーの皆さん、水分とスポーツドリンクをこまめに摂取している様子。まだまだ、表情にも余裕があり、脚にも疲労をさほど感じることなく、元気に暗闇の中を走っていきます。

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 だんだんと疲労度が増す20km前後、あと半分!の気合で、皆さんそれぞれペースを調整しながら、前半戦を乗り切ろうと必死です。そろそろお腹もすくこの時間、目の前でグアムのサンライズ! タモン湾に映える美しい光景が絶景です! きつくなってきたランナーの皆さんにパワーを与えてくれたことでしょう。

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やたらと乾きものが多いグアムのエイドステーション

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 さぁ、後半戦のスタート。朝焼けが道路を照らし、気温も30度近くなる中、沿道のボランティアの皆さん、声を張り上げ「Keep Going!」と励まし続けてくれます。

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 そして、この日は向かい風。ランナーの火照った、いや燃えている身体に、海風が一服の清涼剤となって、何とも心地よく癒してくれたことでしょう。

 30km過ぎのエイドステーション。ん!? ランナーの皆さんが、こちらのエイドステーションに食いついていますが、果たして何が……。その正体は、アニマルビスケットでした。口の中がパサつきそうな感じですが、ランナーの皆さん、ビスケットの程よい糖分を水と一緒に上手に摂られていたようです。

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 35km過ぎ。グアムインターナショナルマラソンは、最初と最後が結構急な上り坂。スタート直後は元気があるので余裕でクリアしていきますが、最後の約3.0kmの上り坂は足が動かず、大変キツイ。キツイなんてもんじゃありません。しかも、正面からグアムの強烈な日差しが邪魔をし、ゴールまでの行く手を遮ります。

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 そんな上りに差し掛かる中、今度のエイドステーションには、何とプレッチェルが。おー! 塩味が聞いた軽食が胃袋に染みわたります。でも、やたらと、乾きものが多いグアムのエイドステーション。そういえば、前半には、スキットルズという名のグミキャンディーもありました。

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誰もが笑顔でフィニッシュできる素晴らしい大会

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 さぁ、残り3km最後の気力を振り絞ってゴールまで、坂道を上る上る。

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 42kmの表示が見えたら、ゴールは目の前。ローカルの子供たちが笑顔でお出迎え! そして無事、ゴール!

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 タモン湾の透き通った海と、一緒にゴールした仲間の笑顔が、疲れた身体と心のクールダウンを助けてくれました。

【内田英利】

 今回参加したグアムインターナショナルマラソンは、日本からたったの3時間半で行くことができる常夏の楽園で行われる大会。しかも、時差はたったの1時間しかありません。気候も人々も温かなグアムで、年に一度の“体力測定”でマラソンにチャレンジしてみては如何でしょう? 週末、土日を含めて3泊4日の休暇でマラソン以外のアクティビティーも楽しめますよ。
 
フルマラソンはちょっと……という方にも、5kmランや10kmランもありますから、気軽にグアムランを楽しめます。

 来年2017年4月9日(日)に開催されるグアムインターナショナルマラソン2017は、既にWebサイトにて、早割受付がスタートしています(5月8日(日)まで)。

【内田英利】

 星の形の白砂が彩るビーチ、雄大に広がる青い空、息をのむようなグラデーションの夕日で、心も体もビューティーに。誰もが笑顔でフィニッシュできる素晴らしい大会です。ランナーの皆さん、異国の地でのランナーデビューにグアムインターナショナルマラソン2017、ベストな選択であることは、間違いありません。

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著者プロフィール

1971年生まれ。茨城県出身。フルマラソン歴15年。ベストタイムは2 時間45 分01 秒。 グアム ココハーフマラソンは、2009年から6年続けて、ツアー参加者のペースメーカーとして出場。 2016年4月、グアムインターナショナルマラソン2016では、近畿日本ツーリスト主催のツアーに、オフィシャル・トレーナーとして帯同。「Yahoo! JAPAN スポーツナビDo!」にて「マラソン初心者のためのコア・トレーニング」を連載中。分かりやすいトレーニングを動画で紹介し好評を得ている。

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