2016年ルーキーはここまで打高投低 高山は虎の1番定着!平沢は2軍で3割

ベースボール・タイムズ

ここまで新人投手は合計3勝のみ

緒方監督が「しばらくローテからは外さない」と明言する広島・横山。安定感のある投球が高く評価されている 【写真は共同】

 投手では、ここまでセ・パ合わせて14人が1軍マウンドを経験しているが、勝ち星を挙げているのは広島のオスカル(ホンダ)、横山弘樹(NTT東日本)と日本ハムの加藤貴之(新日鉄住金かずさマジック)の3人のみ。2勝以上はゼロで、新人投手全員でも計3勝と、やや苦戦が続いている。

 12球団で最初に白星をマークしたのは、広島のオスカルだった。左のリリーフとして開幕1軍入りを果たしたオスカルは、プロ2戦目となった3月27日のDeNA戦で、同点の7回に登板して1回を無失点に抑えた。直後に味方打線が勝ち越し、プロ初勝利を記録し「(故郷の)ブラジルでは大ニュースになると思う」と喜んだ。その後は打ち込まれる試合が続き、4月23日には登録抹消となったが、左腕が手薄なチーム事情もあり、再び1軍昇格する日も遠くないだろう。

 開幕から先発ローテーション入りした横山は、プロ初登板、初先発となった3月30日の中日戦では、8回途中3失点の好投で初勝利を挙げた。その後は日程の関係で中継ぎ起用などもあったが、緒方孝市監督は「しばらくはローテを外すことはないと思う」と、その安定感を高く評価している。

不運な投球が続く今永

DeNAのドラフト1位左腕・今永は開幕からローテーション入りし、防御率2.39と安定感のあるピッチング。しかし、投打のバランスがかみ合わずいまだ未勝利… 【写真は共同】

 苦しんでいるのが、即戦力として期待されているドラフト1位勢だ。DeNAの今永昇太(駒沢大)、東京ヤクルトの原樹理(東洋大)、巨人の桜井俊貴の大学生3人が開幕ローテ入りし、広島の岡田明丈(大阪商業大)も先発マウンドを経験したが、勝ち星には至っていない。特に今永は4試合で防御2.39と好投しているが、打線との噛み合わせもあり、不運な投球が続いている。

 その他では中日の福敬登(JR九州)、DeNAの野川拓斗(鷲宮製作所)の社会人出身の2投手が1軍登録され、中継ぎとして奮闘中だ。

加藤と井口の日本ハム勢は貴重な戦力

日本ハムのドラフト2位ルーキー加藤はプロ2度目の先発で6回無失点。うれしいプロ初勝利を記録した 【写真は共同】

 最後に、ここまでは不作、と言わざるを得ないのが、パ・リーグの投手だ。唯一、健闘していると言えるのが北海道日本ハム勢だ。

 リリーフからスタートした加藤は、登板7試合目で2度目の先発となった4月16日の千葉ロッテ戦で、6回無失点の好投でプロ初勝利をマーク。今後も貴重な左腕として、先発、リリーフ両方での活躍が期待できそうだ。井口和朋(東京農業大北海道オホーツク)の開幕からリリーフとして5試合に登板し、失点したのは1試合のみと、安定した投球を披露。ともに防御率2点台で、貴重な戦力となっている。

 その他では、角屋龍太(ジェイプロジェクト)、赤間謙(鷲宮製作所)、近藤大亮(パナソニック)のオリックス3投手が1軍登板を果たしているが、角屋と赤間は2ケタ台の防御率で早々にファーム落ち。ドラフト2位の近藤も1試合に先発したのみで登録抹消された。東北楽天の石橋良太(ホンダ)も、2試合で防御率27.00と結果を残せず、苦しい状況が続いている。

 今後の注目は、ドラフトで3球団が1位競合した末に福岡ソフトバンクに入団した高橋純平(県岐阜商)の1年目からの1軍登板はあるのか。さらに夏の甲子園の優勝投手である中日の小笠原慎之介(東海大相模高)、埼玉西武の隠し玉と言われた多和田真三郎(富士大)、即戦力ナンバーワン左腕と言われた上原健太(明治大→北海道日本ハム)などの巻き返しにも期待したい。まだ1カ月。ドラフトを沸かせた男たちの動向から、目が離せない。

(文・ベースボール・タイムズ)

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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