小久保監督「WBCを見据えて招集した」=3月の侍ジャパン強化試合メンバー発表

ベースボール・タイムズ

大谷は出場辞退、藤浪は肩を考慮

小久保監督は「WBCを見据えて日本のトッププレーヤーを選んだ」と説明した 【写真は共同】

以下は質疑応答

――名古屋で試合をするということで、中日の大野、平田選手に対する期待は?

小久保監督 名古屋で侍ジャパンの試合をするのは初めてだと思うんですけど、名古屋で待ってくれているファンがたくさんいると思うので、その中で地元の選手が出るのは、ファンにとってもうれしいことだと思うし、彼らにとっても非常に励みになると思うのでぜひ活躍してほしいと思いますし、結構お客さんも入ってくれると思うので、ハツラツとした、またいつもと違うユニホームを着た彼らを見に来てもらいたいですね。

――プレミア12と同様に本来は先発の投手に中継ぎや抑えを任せることはあるか?
小久保監督 2試合しかないので、開幕投手候補や最初の3連戦に投げるピッチャーが多数出ていますので、前もってイニング数を伝えながら、コーチと相談して決めていこうと思います。抑えの役割をしているピッチャーが先発することはありません。

――現状で26人ということだが、今後の追加招集は?

小久保監督  可能性はあります。これから(また)キャンプを回るので、その中から、枠は28名なので、残り2人を招集する可能性はあります。

――初選出の秋吉投手の選出理由は?

小久保監督 昨年のヤクルトの優勝の原動力となった一人だと思っていますし、右のサイドスローというピッチャーで、彼の場合は左バッターにも強いというところもありますので。正直、見てみたいという思いで選出しました。あと権藤ピッチングコーチの推薦もありました。

――今回のメンバーに大谷投手、藤浪投手が入っていないが?

加茂浩將・NPB本部長 大谷選手は日本ハムさんにオファーを出したが、出場を見送るという返事でした。交渉の過程、中身は控えさせていただければと思います。

小久保監督 藤浪は昨年秋に召集予定だったんですけど、肩の状態が良くないという中で、最初のキャンプを視察した時期に、その時期にトップの状態に持って来れるか分からないという話があったので、昨年の肩の状態を考慮して外しました。

ピッチャー2名を追加する予定

プレミア12でも活躍した大谷だが、今回は出場辞退となった 【Getty Images】

――この2試合で見てもらいたい部分は?

坂本 この2試合というよりは今年1年の活躍を見て小久保監督もメンバーを決められると思うので、この2試合も結果を出したいですけど、今年1年しっかり活躍して来年の本戦でも選んでもらえるようにしたいと思います。

菅野 自分の場合は前回のプレミア12でほとんど活躍できなかったので、このオフにその悔しさもあって、ストレートであったり、スライダーの曲がりだったり、総合的にレベルアップできたと思うので、そういうところを1試合だけじゃ分からないかも知れませんけど、今シーズンを通してお見せできればと思います。

筒香 シーズン中もチームの勝利に貢献するということをテーマにやっているので、どんな試合でもどんな形でもいいのでチームの勝利に貢献できるようにがんばります。

小川 前回のプレミアでインコースを投げ切れずにホームランを打たれるという場面があったので、左バッター右バッター関係なく、強気にインコースを投げ込んだりとか、チームに勢いの付くようなピッチングをしていきたい。

大野 僕を選んでいただいた理由というのは、やっぱり左だと思うので、試合の中で、どこでも行けるということをアピールしていきたいですね。先発もそうですけど、ワンポイントであったり、ロングリリーフであったり、便利屋という形を推していきたいと思います。(起用法は)監督、コーチに身を任せています。

平田 僕は他の選手と比べて実績のある選手ではないので、意外性というところをアピールしたいと思います。今年1年のシーズンでしっかりと結果を出して、また次に選ばれるように頑張りたいです。

――今回全員がプロの選手だが、アマチュアからも選ぶという思いは?

小久保監督 創価大の田中(正義)は考えていたんですけど、少し状態が上がって来ないという情報を得たので外しました。

――今後もプロに限らずという思いは?

小久保監督 もちろんそれはずっと持ち合わせていますし、田中の場合は去年の大学の時の試合を見た時に強烈なピッチングが印象に残っていたので選びたいという思いはあったんですけど、春先で無理はさせられないというところですね。

――26名になった経緯は?

小久保監督 選手のコンディションが、今の2月15日の時点で思うように上がって来なかったという選手がいたので、今日の時点では26名ということになりました。

――今回、楽天の松井と則本が入っていないが、その2人が残り2枠?

加茂本部長 当初の計画ではその2人は入っていました。ですが、則本投手については調整の関係、松井投手に関しては調整の遅れというというところがありました。ちょっとセンシティブな部分もあるので、公的には今回はこのような形になります。監督も申し上げましたが、残り期間でピッチャーを2名、権藤コーチを含めて協議してオファーをかけたいと思っています。

2/2ページ

著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント