なぜトップランナーはサングラスを掛けるのか? 青山剛のランニングナビ
【青山剛】
最近では、そのトップランナーの多くが「サングラス」を掛けて走っていることに気付かれた方もいらっしゃると思います。今回は「なぜトップランナーはサングラスを掛けて走っているのか?」を、私がサングラスブランドに長年サポートして頂き、そしてそのブランドでランニングセミナーを開催してきた経験と学んだ知識から、分かりやすく解説していきたいと思います。
サングラスを掛けて走るメッリット
【青山剛】
・まぶしさの軽減
・紫外線から目を守る
・風対策
・ごみや小石、虫などから目を守る
・相手に視線が見えず、表情が分かりづらいようする
この時期の紫外線は夏に比べるとあまり強くありませんが、太陽の位置が低く、走る時に日差しが結構真正面に来たり、照り返しで相当まぶしくなります。
目から紫外線が入ると、人間の脳が「全身に紫外線を浴びている」と勘違いし、メラニン色素の働きが活性化、肌にシミそばかすができやすいというデータも出ています。そういう意味でも、唯一「日焼け止めが塗れない箇所」である目には、やはりサングラスは必要というわけです。特に女性ランナーは知っておかないといけませんね。
ただし、この紫外線対策としてサングラスを掛ける場合、気を付けないといけないのは、レンズが「紫外線100%カット」でないと、逆にサングラスを掛けないほうがいいということです。「レンズの色が濃い=紫外線をしっかりカットしてくれる」ではないそうです。
レンズの色が濃い(暗い)サングラスを掛けて走ると、人の目は光を多く取り込もうとして瞳孔が開きます。そのレンズが紫外線100%カットでなければ、かえって多く紫外線を取り込んでしまうという恐ろしい結果になります。
さらに「相手に視線が見えず、表情が分かりづらい」とうのは、トップランナーのようにタイムだけではなく「勝負」が絡んでいると、とても大きなメリットになるのは言うまでもありません。