“日本代表”として剣士を演じた伊原剛志 紀里谷和明監督の『ラスト・ナイツ』

しべ超二

【(C)2015 Luka Productions】

唯一の日本人俳優として参加した伊原剛志が『ラスト・ナイツ』について語った 【中原義史】

 紀里谷和明監督のハリウッド進出第一弾となる『ラスト・ナイツ』。世界中からキャストとスタッフが集結した映画で、伊原剛志は唯一の日本人俳優として単身チェコへ渡り撮影に臨んだ。巧みな剣さばきで風格たっぷりに“ラスボス”を演じた伊原に、若き日の鍛錬が支えたアクションシーン、そして“日本代表”の気持ちで参加したという撮影の裏側を聞いた。

「アクションは体が覚えている」

『ラスト・ナイツ』より 【(C)2015 Luka Productions】

 ヨーロッパの騎士世界に忠臣蔵の精神を持ち込んだかのような世界観を提示する本作は、主君(モーガン・フリーマン)の仇を討たんとするクライヴ・オーウェン演じる騎士団長・ライデンの姿が描かれる。伊原はライデンと敵対する残虐な支配者に仕える剣士・イトーを演じている。
「若い時、そういうこと(アクション)ばっかりやっていたので、体が覚えていて(笑)。体のキレにしても、昔の方が動けていたとは思うんですけど、アクションも芝居なので、たぶん今の方がうまくなっていると思います」

 劇中で見せた剣さばきについて尋ねると伊原はそう答え、そこからジャパンアクションクラブ(JAC)に在籍した若き日を振り返る。

「もう毎日アクションばっかりです(笑)。体操、空手、時代物の立ち回りに現代物の立ち回り、トランポリンをやったり、高いところから落っこちたりもしました。マット運動も、僕のバク転は体が大きいから時間が掛かるんです。だから一生懸命やっても遅いとかよく言われていました(苦笑)。でも、バク転、バク宙、ロンダート(側転に4分の1のひねりを入れたもの)、いろんなことをやって一回転半ひねりぐらいまではやりました。今はさすがにできないです、背骨が折れちゃいます(笑)」

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著者プロフィール

映画ライター。ペンネームは『シベリア超特急2』に由来し、生前マイク水野監督に「どんどんやってください」と認可されたため一応公認。日本のキング・オブ・カルト、石井輝男監督にも少しだけ師事。プロフィール画は芸人ネゴシックスの手によるもの。

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