アーユルベーダで最も健康的な状態に L.A.の専門家に基本を聞いた

猿渡由紀

運動、オイルマッサージも定期的な実践

 ドーシャの自己診断方法は、アーユルベーダの本や記事によく出ている。たとえば、ラッド医師によるこの診断テストもそのひとつだ。

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 テストは、まず自分で一度行い、次に、自分をよく知る人、たとえば夫や恋人、親友などに自分を判断してもらって記入してもらい、それを見比べて判断するといい。ひとつの主流なドーシャと、もうひとつのマイナーなドーシャを持ち合わせる人は多く、中には、3つのドーシャをすべて持ち合わせるという人もいる。

 そこまで詳しくフォローしなくても良いが、ドーシャについての基本的な知識を得ることで、バランスを取りやすくなる。

「サラダは健康的と信じられているけれど、体を乾燥させてしまいがち。とくに冬は、消化しやすい素材を入れたものにしないと。私はヴァータで、もともとドライだから、サラダには意識してオイルを入れるようにしているわ」

 オイルは、外からも取り入れるようにしている。

「ヨガの練習の後、15分かけてオイルマッサージをするの。これも大きな変化をもたらしてくれた。ヨガ自体も大切。ヨガは神経系に働きかけて、精神のバランスを取る役割を果たしてくれるのよ」

現実的な減量プログラムでライフスタイルを改造

「アーユルベーダのユニークなところは、ひとりひとりに合わせるところ」とレオナーディさん。彼女が提供する減量プログラムも、それぞれのクライアントに合わせ、無理のない目標のもとに組まれるものだ。

 期間は、4週間。週4回、クライアントの自宅まで彼女が来てくれて、プライベートのヨガレッスンの後、キッチンでアーユルベーダにもとづく料理を作ってくれる。減量の目標は、1カ月で8ポンド(約3.6kg)から12ポンド(5.4kg)。

「体重を落とす必要がある人には、カッパやピッタの人が多い。そして、痩せたいからと、極端なゴールを設定する傾向にある。ただアグレッシブにやってもだめ。体が脂肪を落としたいと思うような状態を作ってあげないと」

 せっかく体重を落としたのに、またすぐ戻った、ということを防ぐためにも、新しい生活習慣を得ることが大切だ。

「このプログラムを1カ月実行するうちに、週4、5回運動をして、たっぷりのランチと軽めのディナーという生活パターンに慣れていくでしょう。昼は軽く、夜はヘビーな食事を摂る人は多いけれど、それは体重増加につながる。1カ月たつ頃には、体調や気分がとても良くなって、もう元のライフスタイルには戻りたくないと思うはずよ」

ロイス・A・レオナーディ

【提供:ロイス・A・レオナーディ】

マサチューセッツ州出身。金融業界で活躍するかたわら、ヨガ、アーユルベーダ、仏教などを学ぶためにインドで2年間を過ごす。現在はアユールベーダ・コーチとして、個人のクライアントを取るほか、ヨガスタジオや大学の社会人向け講座などでも指導を行っている。

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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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