バスケ新リーグ名称が「Bリーグ」に決定 JBAの大河事務総長が新チェアマンに

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チェアマンがBリーグに込めた3つの思い

バスケットボールのB、さらにはBe動詞のように無限の可能性を秘めた世界が広がっているというという意味が込められた「Bリーグ」 【スポーツナビ】

大河 それでは新リーグに込めた思いというものを少しお話させていただきます。私は3つ考えてきました。1つめは、世界に通用する選手やチームを輩出すること。当たり前のことかもしれませんが、新しいプロバスケットボールリーグができるので、代表がまず強くならなければなりません。そして代表を強くするために日々、切磋琢磨(せっさたくま)する。これが新しいプロリーグであります。

 2つめは、徹底的にエンターテインメント性を追求していくことです。これが新リーグの役目だと思います。勝っても負けても試合を見に行って楽しかった。試合に行くときや帰るとき、親子や夫婦、恋人同士や友達同士が「今日のあのプレーは良かったね」「今日のあの演出は良かったね」と言ってもらえるような、エンターテインメント性を重視した演出、そして試合の大会方式について取り組んでいきたいと思います。

 最後に、エンターテインメント性を上げるために最も重要なのが、夢のアリーナです。体育館ではありません。アリーナです。夢のアリーナを作って、それが地域に根差したスポーツクラブになっていく。非日常の空間を存分に楽しめる。こういった環境を提供し、プロリーグを盛り上げていきたいと思っています。

 それでは新リーグの名称とロゴの発表に移ります。まずは新リーグの名称です。

 新リーグの名称は「Bリーグ」です。シンプルで単純な名前と思われるかもしれませんが、Bの文字は力強さなんかを表しています。バスケットの「B」でもあります。自信に満ちて、勇気に満ち溢れたBリーグ。これが新しいリーグ名称になります。

 そして続いてロゴはこのようになります。Bリーグのロゴです。

リーグロゴは、黒と白のシンプルなデザインで勇気や自信、日本の男子トップリーグとしての力強さが表現されている 【スポーツナビ】

大河 先ほども申し上げましたが、「B」はバスケットの「B」だけではなく、可能性を秘め、日本の男子のトップリーグとしての力強さを表現しています。勇気や自信、力強さをシンプルに黒と白で表しています。「バスケで奇跡を起こそう、2016年秋、開幕です」。「バスケで奇跡を起こそう」ではなく、「バスケで必ず奇跡を起こしてみせる」。そう考えていますので、どうぞ皆さんご期待ください。

田臥「非常にかっこいいロゴデザイン」

Bリーグへ向けた公約を問われた田臥は、「ベストなスタート」を切ることを約束した 【スポーツナビ】

 会見後には、田臥勇太(リンク栃木ブレックス)、堀江貴文(SNS株式会社 ファウンダー)を招き、トークセッションと質疑応答が行われた。

登壇者:
川淵三郎(公益財団法人日本バスケットボール協会 会長/日本サッカー協会最高顧問/首都大学東京 理事長/タスクフォースチェアマン ほか)
大河正明(一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ チェアマン)
田臥勇太(リンク栃木ブレックス)
堀江貴文(SNS株式会社 ファウンダー)

――あらためてロゴを見た印象は?

堀江 黒のシックなデザインですごく印象がよかったです。

田臥 最初見たとき非常にかっこいいデザインで、これからバスケットを目指す子どもたちにも、夢を持ってもらえるようなロゴになっていると思います。

川淵 ロゴの良い悪いは僕らのような歳の人間が絶対に言ってはいけないと思ったので、「若い女性に聞け」って言ったんです。そしたら、皆がこれがいいって言っていました。他のロゴもあったが、女性がこれがいいって言うんならこれがいいんだろうと。

――ここからBリーグ開幕に向けてどのように準備していくかが重要となると思う。公約をお願いします。

川淵 公約と言われてもね、そういうのはもう新しいチェアマンに譲りましたから。ようはNBAが世界一のバスケットボールリーグである。それに対して何年で追いつくか。追いつくのは難しいにしても、1万人以上収容できるアリーナが、10年後、20年後、日本に少なくとも20カ所ぐらいある、そういうふうな発展をしていって欲しいと心から願っています。

田臥 はい、僕の公約は「ベストなスタートを迎える」ことです。まずはプレーヤーなので新しいリーグが開幕することは非常に楽しみですが、そのためには開幕戦をベストな状態で覚悟を持って臨みたいなと思いました。(チームとしても)歴史的な瞬間になると思いますので、しっかりと精進して、優勝目指して臨みたいと思います。

川淵 僕はやっぱり日本代表が40年以上五輪に出ていないので、五輪に出るということだけではなくて「五輪でメダル獲得」。これをぜひ僕が生きている間に実現してほしいと思います。

堀江 僕にできることはあまりないと思いますが、一応100万人ぐらいの集客に貢献できたらいいなと思っています。具体的には、ネットを使って話題を作ったりだとか、実際に体育館ではなくて、アリーナで最新のITシステムや、アリーナに行って楽しめるような、臨場感だけではなくて情報システムも含めて見ている人たちが心から楽しめるようなエンターテインメント設備を作るためにはどうしたらよいのか、そういった助言などができればいいな思います。

 もう一つは、伸び盛りのIT企業が日本でも野球チームを持ったり、Jリーグのチームを持ったりしているが、そういった形で彼らがスポンサーとしてバスケットボールにも興味を持ってほしいなと思っています。そういった余地はあり、バスケットボールは一つの大きなコンテンツになると思うので、そういった会社などにも「バスケットどう?」みたいな感じで声をかけてみたりもしてみたいと思います。

――世間ではロゴに関して注目を浴びることが続いているが、注意された点などはあるか?

大河 商標などは注意しながらやっているので大丈夫です。

川淵 登録できたということは公に認められたということだから、もう大丈夫ですよ(笑)。

大河 このロゴはわれわれは意見はせずに、若い人の意見を中心に聞きました。3つぐらいの高校ののべ60人ぐらいに、100個ぐらいあった案の中から絞ってアンケートを取った中からこれが選ばれました。

――大河チェアマンに質問だが、サッカーが有名になる要素の一つとして、専用スタジアムという要素があったと思う。バスケットの専用アリーナ構想などはあるのか?

大河 これからだと思いますが、エンターテインメント性の中では、どういう環境の中でお客さんに見てもらうかというのが大事です。あと、日常と非日常の両方を兼ね備えるような専用アリーナをぜひ作るように努力していきたいと思います。

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