シュワルツェネッガーはワークアウト中毒 『ターミネーター』新作で激しいアクション

猿渡由紀

リンダ・ハミルトンに負けないサラ・コナーを目指す

【(C)2015 Paramount Pictures.】

 今作には、『ターミネーター』シリーズの1、2作目でおなじみの、サラ・コナー、ジョン・コナー、カイル・リースなどのキャラクターが登場する。しかし、演じるのは、別の俳優たちだ。

『ターミネーター2』(91)でサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンは、その鍛えられた肉体美で、当時、強烈なインパクトを与えた。今作のサラ役に抜擢されたエミリア・クラーク(28)も、ハミルトンにあこがれて育った。

「だからこそ、その役を引き受けるのは、怖くもあった。でも、こんな素敵なオファーに、『ノー』とは言いたくなかったのよ。この映画のためのトレーニングは、スタントの練習や武器の使い方の特訓など、実践的なものが主だったわ。体力をつけるために、ストレングストレーニングやマーシャルアーツもやった。食事内容は、1日18時間、ハードな撮影に耐えられるように考慮されたもの。もちろん、ジャンクフードは認められなかったわよ」

作品によって、トレーニングの内容も変化

カイル・リース役のジェイ・コートニー(右) 【(C)2015 Paramount Pictures.】

 カイル・リース役に選ばれたジェイ・コートニー(29)は、これまでにも『アウトロー』(12)、『ダイ・ハード/ラスト・ディ』(13)、『ダイバージェント』(14)など、多くのアクション大作をこなしてきている。毎回、トレーナーの指導のもとに特訓をするが、それぞれの役が必要とする体型に応じて、内容は変わるそうだ。
「今作では、ウエートトレーニングをいっさいやらなかったよ。痩せて見えることが大事だったからさ。この映画の舞台となる時代、人は、毎日きちんと食事もできていなくて、栄養が行き届いていない。それで、すごく厳格な食事制限を行い、ランニングや、ローインパクトの有酸素運動を行うことになった。

 今日、映画では、そういう細かなことがますます重視されるようになってきている。筋肉をもりもり鍛えていれば、どのアクション映画にも通用するというわけにはいかないんだ。今は、フィットネス、栄養、テクノロジーの知識も豊富だし、それぞれにエキスパートがいる。だから、毎回違ったゴールを達成するのは可能なんだよ」

ターミネーター:新起動/ジェニシス

【(C)2015 Paramount Pictures.】

時代は2029年。スカイネットとの戦いを続けるジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)とカイル・リース(ジェイ・コートニー)は、スカイネットが所有するタイムマシンを破壊しようとする。だが、その前に、スカイネットはT−800を1984年に送り込み、ジョンの母サラ(エミリア・クラーク)を殺そうとするのだった。そしてそこでは思いもよらぬ展開が……。7月10日(金)より全国ロードショー。

写真:(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.



『ターミネーター:新起動/ジェニシス』予告編 人類の救世主編- YouTube

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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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