異なっていたNPB選抜選手の意気込み 思いの差が見えたプレー
貴重なアピールの場にした中日・橋爪
攻守にわたる好プレー、そして、大きな声で存在感、“プロの意地”を見せた西武・山川穂 【写真は共同】
スタメン出場はならなかったが、7回裏の守備から出場。9回無死一塁、最初で最後の打席が回ってきた。ベンチの青山道雄監督(千葉ロッテ2軍監督)からは「セーフティバントを狙っていけ」と指示を受けた。マウンド上には東京六大学リーグ屈指の左腕・上原健太(明治大)。ここが自身最大の見せ場だと認識していた橋爪は、三塁線への絶妙なドラッグバント。三塁手にうまく処理され、惜しくも内野安打とはならなかったが、期待された役割を十二分に果たした。
試合後に「良い経験になった。中日、他球団の首脳陣へアピールでき、ありがたい試合でした。自分の中では80点」と自己評価を下した橋爪。その表情はやりきった充実感にあふれていた。
NPB選抜にも意義ある試合に
プロ野球の若手選手と大学日本代表がシーズン中に戦う画期的な試合となったこの一戦。ユニバーシアード(7月3日〜14日/韓国・光州)を目前に控えた大学代表はもちろん、NPB選抜の選手たちにとっても、意義ある試合となっただろう。
(取材・文:石橋達之/スポーツナビ)