フィールドアーチェリーをしながら森林浴 やぎともこのボディ・ドライブ in ジャパン

やぎともこ

【やぎともこ】

 射る前の準備。胸、腕、指に防具をつけ、一番シンプルな「ベアボウ」という弓(※ボウは弓のこと)と、自分の腕の長さより少しだけ長いサイズの矢。矢筒を腰に装着したら、ヤッホッホー。かっこいい。ロビンフットだぞい。ひょうふっと射るんだぞい。

【やぎともこ】

【やぎともこ】

 まずは練習で10mの距離です。弓を構え、矢のおしりにある切れ込みを弓の弦に挟んで、人差し指、中指、薬指で弦を自分の口元までグッと引っ張ります。弓の重さは15ポンド(この重さが上がれば上がるほど、矢の飛ぶ威力が増します)。そして、的を狙ったら弦を引いている手を力を入れずにパッ、と放します。

 パーン!と畳に刺さる音(的の素材は畳)。うーむ、的は外していますが、とってもいい音! そしてどこからか ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、とうぐいすの声が……。マイナスイオンいっぱいの中で、一点に集中です。

 弦を放す時、「自分の頬を擦るのでは?」と少し怖いような気がしましたが、それは大丈夫。擦らないそうです。ぶれないように、ぶれないように……。放つタイミングを合わせようとして、呼吸も自然にゆっくりになりますね。

 アドバイスを受けながら何本か射っているうちに、だんだんと中心に刺さるようになってきました。嬉しい。1回1回、丁寧に的を狙っていくこの感じ、気持ちがシャキッとしてきます。刺さった矢を抜くときは、矢が曲がらないように、的に刺さった根元からグっと引き抜きます。

 山の静けさのせいか、射った後、一瞬 時が止まるような感じがしました。カメラのファインダー越しにキュキュっと集中してシャッターを切るような気分。自分だけの一瞬です。

【やぎともこ】

 平地の練習場で基本的なことを教わった後、山の中のコースに向かいます。コースは最短5m〜最長60mまで(これが公式コースなんだそうです)。自然の地形を生かし、下からの射ち上げや上からの射ち下ろしなどの変化がついていて、競技の場合は4人1組になってスコアをつけながら回るんだそうです。

【やぎともこ】

【やぎともこ】

【やぎともこ】

 夏になるとホタルも飛ぶとのこと。グループで競技するもよし、街の喧噪を離れて1人静かに練習するだけでも、気持ちがよさそうです。花のやまフィールドアーチェリーの青木さん、一から丁寧に教えて下さってありがとうございました。今度はインドア・アーチェリーもやってみますね!

 フィールドアーチェリーは老若男女、幾つからでも楽しめる生涯スポーツ。森林浴も兼ねられ、これからの季節にはぴったりですね。是非、みなさんも一度、体験してみてください。とってもリフレッシュできますよ。

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著者プロフィール

イラストレーター、デジタルペインター。趣味は真夜中の鍋磨きと引き出しの中の整理

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