まず、基本のフットワーク。両足は肩幅に開き、膝を軽く曲げてリズムを取る。この形が一番負荷が軽く、両足で軽くジャンプしながらリズムを取ると少し負荷が高くなる。そして、最も負荷が高いのが、ジャンプしながら、左右片足ずつに重心をかける動き。かかとを地面につけず、軽やかに身体を揺らす。これだけでもかなりの有酸素運動だ。

　その日の体調や自分の筋力に合わせて３種類のフットワークを使い分けながら、パンチ動作をする。アップテンポでノリノリの曲に合わせて打つのだけれど、動きがシンプルな分テンポが合わせやすいので、リズム感のなさも気にならないのが嬉しい。

　パンチを打つ高さは、鏡に映る自分のアゴを狙う。打つ逆の手は口の横においてガードを作り、脇を締める（背中周りの筋肉を鍛える効果があるそう）。打つ時は腰をなるべく落とし、重心は常に体の真ん中に来るように意識する。

　パンチの種類は、ジャブ、ストレート、アッパーのコンビネーション。さらに「ウィービング」という、身体でＵ字を描くように、相手のパンチを避ける動きを入れる。これがスクワットのように足腰に効いて、かなりキツイ！　有酸素運動と無酸素運動のコンビネーションだ。

　３０分もすると、全身から汗が滲み、額から滴り落ちる汗の量は自分でもびっくりするほど。でも、これが最高に気持ちいいのだ。腕の内側の筋肉はすでに筋肉痛だし、二の腕もプルプルるしてきた。疲れてくると、パンチが上に上がったり、ガードが下がったり。１つのことを意識すると他が疎かになってくるので、集中力も必要だ。

　動きに頭と身体が追いついてくるようになった頃には、音楽に合わせて気持ち良くステップを踏んでいた。打つ動きに合わせて「ハッ！ハッ！」と声を出すと呼吸も意識できるのだとか。これはさすがに恥ずかしかったけれど、家で１人の時にやるのであれば問題ないだろう。

　最後に、ボクササイズの魅力をまとめてみた。

１）動きがシンプルで覚えやすい
２）有酸素運動＋無酸素運動で、脂肪燃焼効果は抜群
３）腰をひねる動きなど、応用次第でシェイプアップ効果倍増
４）ストレス発散にも
５）場所を取らないので、家でもできる（※マンション住まいの人は近所迷惑にならない程度にしましょう）

　最近はＤＶＤも出ているし、Wiiでもボクササイズのソフトが出ているのだとか。手軽なボクササイズダイエットをしばらく続けてみようと思っている。