手軽なボクササイズダイエット 「松原渓のスポーツ百景」

松原渓

【松原渓】

「食わず嫌い」脱出へ

 最近、パソコンの前に一日中座っていたり、移動で座りっぱなしということが多く、無性に「汗をかきたい!」という衝動にかられることがある。でも、仕事が終わって帰宅後にジョギングに行こうと思ったら、家でマッタリしてしまってモチベーションが上がらない。一方、朝に運動しよう!と思っても、なかなか起き上がれなかったり……。そんな経験、皆さんも一度はあるんじゃないでしょうか?

 ダイエットと同じで、人間、高いモチベーションを維持することは難しい。それなら、思い立った時にやればいいのでは?と思うのだけれど、なかなかそうもいかない。

 そんな人のニーズに一番合わせやすいのがフィットネスクラブだろう。24h営業しているところもあり、ウェアがなければレンタルできる。仕事帰りに一汗かいて帰れるのは魅力だ。中には、ダンスやボクササイズ、ジャイロキネシス、ヨガ、ピラティスなど、さまざまなエクササイズを充実したカリキュラムで行っているジムもある。

「久しぶりにフィットネスクラブ通いを始めてみようかな」と最近、考えている。

 健康志向の高まりとともにヨガやピラティスがブームになったこともあり、そうしたエクササイズにも興味はあった。しかし、一方でちょっとした抵抗もあった。実は、私は10代の頃にフィットネスクラブに通っていたことがあり、そこでエアロビクスの授業に何度か参加したことがある。しかし、参加しているのは毎回その授業に参加している生徒ばかりで、ただでさえリズム感のない私はまったくついていけず、正面の大きな全身鏡に映る自分のぎこちない動きを見て「穴があったら入りたい!」と思ったものだ。ダンスがうまい女性に憧れてジャズダンス教室に通ったこともあるのだが、結果は同じで、半年も続かなかった。そんな記憶が抵抗感につながっていたのだろう。

 でも、せっかくこんな連載の場をいただいているのだし、これをきっかけに「食わず嫌い」を脱出しようと思う。20年前と違って今はエクササイズに求めるニーズも多様化しているし、それに伴って選択肢も増えた。自分に合ったエクササイズやクラス(初級〜上級)を選べば、恥ずかしい思いだってしないで済むだろう。

ボクササイズに挑戦

【松原渓】

 そこで、いろいろと調べてみて魅力を感じたのが「ボクササイズ」だ。ボクササイズはボクシングの動きを取り入れたエクササイズ。動きはシンプルだけれど、運動量が多く、体幹やインナーマッスルが鍛えられる。脂肪燃焼効果やダイエット効果も高いと言われ、家でもできる気軽さから男女問わず人気のエクササイズだという。
 今回、私が参加したのは都内の女性用フィットネスクラブの60分間のクラス。夜9時からのクラスだったけれど、私のように体験参加の人もいた。違うフロアで行われていたボクシングのクラスはかなり人気が高く、人が溢れていた。やはり、仕事帰りに通う女性は多いのだろう。

 さて、初体験の「ボクササイズ」。60分間でどのぐらい動きをマスターできるかと心配だったのだけれど、体験を終えた感想として、予想以上にシンプルで分かりやすく、「これなら続けられる!」と確信した。音楽に合わせてリズムを取りながら、パンチ動作を繰り返す、ただそれだけなのだ。でも、このシンプルな動きの中にいくつかコツがある。

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著者プロフィール

サッカー番組のアシスタントMCを経て、現在はBSフジにて『INAC TV』オフィシャルキャスターを務める。2008年より、スポーツライターとしての活動もスタート。日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナのセレクションを受けたことがある。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が監督を務める女子芸能人フットサルチーム「南葛シューターズ」にて現在もプレー。父親の影響で、幼少時から登山、クロスカントリー、サイクリングなど、アウトドア体験が豊富。「Yahoo!ニュース個人」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/)でも連載中

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