マラソン・ランニングブームと言われて久しい昨今だが、もはやランニングは東京人のライフスタイルの一部となっている。健康や美容志向の高まりとともに、心・美・体にこだわる女性たちも日常生活に取り入れ、昼夜を問わず、東京の街のあちこちで走る姿を見かけるようになった。

　東京では、ランナー向けに開放している銭湯や、ランナー向けの総合施設＝ランステ（ランナーズステーション）が充実していることも大きな要因だろう。ランステといえば、シャワーやロッカーなど充実した設備で、レンタルなどもしっかり整っているのが魅力。仕事帰りに手ぶらで立ち寄って、ランニングを楽しんで帰るなんてことも日常的だ。

　ランニングは、単なるスポーツとして楽しむだけのものではなく、健康維持や日々の運動不足解消、ダイエット、体力増強、体型維持、心身リフレッシュ、ストレス解消など、目的は人さまざま。仲間と一緒に過ごす時間や、走った後のご褒美＝ビールやスイーツ、ウェアでのおしゃれも、女性ランナーにとっては大きな楽しみのひとつだろう。日々忙しくする女性たちにとって、走ることは色々な意味で貴重な時間であり、さらに健康的でキレイになれる一石二鳥のアクティビティというわけだ。

　そんな仲間とお喋りしたり景色を見ながらのゆるランも楽しいけれど、少し走れるようになると大会に出てみたくなるのがランナーの性。まずは、１０キロやハーフの大会に出場するようになる。そして、最終的に、一度は走ってみたいと思うのがフルマラソンだ。

　４２．１９５キロを完走してみたい。そんな熱い想いを持った女性ランナーチーム「Ｔｅａｍ ＋ｍｅ（プラスミー）」が原宿のＮＯＨＡＲＡに集結した。＋ｍｅ（プラスミー）は、ミズノ女性社員によるプロジェクトとして生まれたブランド。女性が気になる体のラインをカバーして、スタイルが美しく見える工夫を随所に施すなど、商品の細部にわたり“女性の意見”が反映されている新スポーツアパレルラインだ。そんなスポーツウェアの企画メンバーを中心に結成されたＴｅａｍ ＋ｍｅ。「マラソンは上半身が９割」の著者、細野史晃さんをトレーナーに迎え、フルマラソンへの挑戦がスタートした。

　東京で人気のランニングコースといえば、皇居を巡るコースが定番だが、表参道から代々木公園を走り抜けるコースは、緑を楽しみながら気楽に走れるとあってランニング初心者にも人気のコース。Ｔｅａｍ　＋ｍｅのメンバーも、ランニングを始めてＮＯＨＡＲＡに通いだしたという。ハーフマラソン出場すらしたことのないマラソンビギナーを含むＴｅａｍ　＋ｍｅ。そんなメンバー構成でありながら、すでに３月１５日開催の横浜マラソンへの出場権を獲得しているというではないか！

　大会まであと１カ月。少々無謀とも思えるこのチャレンジは、果たして成功するのか!?　フルマラソン未経験の女性ランナーが、１カ月でいったいどこまで走れるようになるのか。たった１カ月のトレーニングで、フルマラソンを完走することができるのか。大きな目標を掲げた女性ランナーズに密着する。