有森裕子がランナーにアドバイス 第4回エールラン、参加者募集
タイム計測なし、親子参加でいい思い出作りを
――種目には、好評の「駅伝」に加え、「親子ラン」も加わりました。
有森 今回はスペシャルオリンピックスのアスリートも参加します。親子で参加いただき、知的障害のある人たちと一緒にスポーツをする経験を親子で共有して、何かを感じていただけたらと思っています。
また、エールランでは自分が走っているときには応援され、自分以外の人が走っているときは応援をするという雰囲気があります。家族や仲間、全く見ず知らずの人でも応援する。この「応援」が放つエネルギーの熱量の大きさ、力強さ、そして温かさを子どもたちにもぜひ肌で感じていただきたいですね。
――「親子ラン」に参加される親子のみなさんは、当日はどういった点を心がけたり、気をつけたりすると、楽しく一緒に走ることができるでしょうか?
有森 エールランの「親子ラン」ではタイム計測はしません。まずはケガに十分気を付けて、無理に早く走ろうとか、追いつこう追い越そうとは考えず、元気に楽しく走っていただきたいです。また普段親子で一緒に走る機会はそんなに多くないと思いますので、お子さんも親御さんもお互いを気遣いながら、普段は見られない姿を発見できるといい思い出にしていただけるのではないでしょうか。
――スペシャル・オリンピックスについて、有森理事長は福岡大会にむけた挨拶の中で、「スペシャルオリンピックスの活動は知的障害の人が産まれてくる中で、スポーツを通じて彼らの可能性を見いだし、彼らが誇りをもって生きていけるよう支えていく団体として存在し続けなければならないと思っています。スポーツをする機会を持つことで知的障害のあるアスリートたちが、素晴らしい可能性を見いだす……」と語っておられます。知的障がいを持つ方々に、スポーツだからこそ提供できるもの、提供できる経験とは何だと思われますか?
有森 障害のあるなしにかかわらず、さまざまな楽しみ方ができ、豊かな経験をもたらしてくれるのがスポーツだと思っています。
アイルランドへ世界大会を見に行った時のことですが、バスケットの試合で2位になった日本チームの選手たちが、負けたことを泣いて悔しがっていました。そして、ひとしきり泣いたら、相手チームの選手に握手を求め、優勝をたたえている。その姿を見て、知的障害を持つ人たちも、スポーツを楽しむ気持ちや勝ちたいと思う気持ちは私たちと同じなんだと思いました。
知的障害を持つ人たちにはこうした経験をする機会が少ないことを知り、その場を継続的に提供していきたいと考えています。
有森 今回はスペシャルオリンピックスのアスリートも参加します。親子で参加いただき、知的障害のある人たちと一緒にスポーツをする経験を親子で共有して、何かを感じていただけたらと思っています。
また、エールランでは自分が走っているときには応援され、自分以外の人が走っているときは応援をするという雰囲気があります。家族や仲間、全く見ず知らずの人でも応援する。この「応援」が放つエネルギーの熱量の大きさ、力強さ、そして温かさを子どもたちにもぜひ肌で感じていただきたいですね。
――「親子ラン」に参加される親子のみなさんは、当日はどういった点を心がけたり、気をつけたりすると、楽しく一緒に走ることができるでしょうか?
有森 エールランの「親子ラン」ではタイム計測はしません。まずはケガに十分気を付けて、無理に早く走ろうとか、追いつこう追い越そうとは考えず、元気に楽しく走っていただきたいです。また普段親子で一緒に走る機会はそんなに多くないと思いますので、お子さんも親御さんもお互いを気遣いながら、普段は見られない姿を発見できるといい思い出にしていただけるのではないでしょうか。
――スペシャル・オリンピックスについて、有森理事長は福岡大会にむけた挨拶の中で、「スペシャルオリンピックスの活動は知的障害の人が産まれてくる中で、スポーツを通じて彼らの可能性を見いだし、彼らが誇りをもって生きていけるよう支えていく団体として存在し続けなければならないと思っています。スポーツをする機会を持つことで知的障害のあるアスリートたちが、素晴らしい可能性を見いだす……」と語っておられます。知的障がいを持つ方々に、スポーツだからこそ提供できるもの、提供できる経験とは何だと思われますか?
有森 障害のあるなしにかかわらず、さまざまな楽しみ方ができ、豊かな経験をもたらしてくれるのがスポーツだと思っています。
アイルランドへ世界大会を見に行った時のことですが、バスケットの試合で2位になった日本チームの選手たちが、負けたことを泣いて悔しがっていました。そして、ひとしきり泣いたら、相手チームの選手に握手を求め、優勝をたたえている。その姿を見て、知的障害を持つ人たちも、スポーツを楽しむ気持ちや勝ちたいと思う気持ちは私たちと同じなんだと思いました。
知的障害を持つ人たちにはこうした経験をする機会が少ないことを知り、その場を継続的に提供していきたいと考えています。