――撮影を終えての感想は？　どんなことを意識して今回の撮影に挑みましたか？

　出来上がった映像を見て感動しました。自分にとって初めてのことばかりだったので、チャレンジ精神と、それを楽しみたいという気持ちを空手の「形」で表せたら、という思いで臨みました。

――宇佐美さんが優勝を飾った２０１２年世界空手道選手権の演武が、YouTubeでは約３００万回も再生されているそうです。１０歳の時、テレビに映った女性武道家に憧れて空手道場に通い出したそうですが、今ではネットを通じて宇佐美さんの演武が世界中の人に勇気と感動を伝えています。



Final Female Kata. Rika Usami of Japan. 宇佐美 里香。空手 - YouTube

　多くの人にYouTubeなどを通して、自分の演武を見ていただいているのは知っています。恐らく、ほとんどの方が「形」という競技を知らない中で、そこで初めて存在を知ったり、過去に私が感動したように、私の演武を見て緊張感を味わってもらえたり、感動していただけたのなら、心から嬉しいです。目で見える技のキレや美しさといったもの以外に、選手たちの「何かに懸ける思い」が映像を通して伝わってくれることを願っています。

――普段、インターネットはどれくらい利用していますか？　また、ハマっているアプリなどあれば教えてください。

　インターネットは毎日利用しますよ。普通にニュースを読んだり、動画を見たりしています。選手の時は空手の「形」の動画も頻繁に見ていました。あと、実はカラオケが大好きなので、自分の持ち歌を増やそうと、歌手のＰＶはYouTubeでよく見ています。ＥＬＴ（Every Little Thing）さんとか、Superflyさんとか、いきものがかりさんとか……。全然自分の歌にできていないですけど（笑）。

　ネット上で買い物もします。アプリでは「セルフタイマーカメラ」や「イメコーデ」っていう、自分の顔を撮ってその後で髪型をチェンジできるカメラアプリにハマっています。あとはカラオケのアプリも練習のためによく利用しています。

――９月１１日より配信される【世界一の女性空手家　宇佐美里香出演　ＷｅｂＣＭ第３弾「ドミノを倒さないで……」編】では、実際に足元にドミノがある状態での演武を披露していますが、こうした経験は過去にありましたか？　世界空手道選手権と比べてどちらが緊張しましたか？

　経験なんて、ないですないです！　世界空手道選手権と同じくらい緊張しました。息が止まった感じがして……。試合よりも精神的なプレッシャーがありました（笑）。

――と言いつつ、一発ＯＫで完璧に決めた宇佐美さんの集中力はさすがです！

　「絶対倒さない」という気持ちが勝っただけです。この撮影を通して、ドミノと仲良くなれた気がします（笑）。最初はこんなに集中力を使うとは思わなかったです。ただ、ドミノを倒してしまったら他の人に迷惑をかけてしまうっていうプレッシャーとの戦いが本当にすごくて……。この緊張感は試合に似ていて、なかなか練習で感じられるものではないですね。

女子空手「形」のエースとして、全日本空手道選手権４連覇、２０１２年世界空手道選手権優勝など、数々の偉業を成し遂げる。１３年３月に現役を引退し、現在は指導者の道を歩む。一方で、T.M.RevolutionのＭＶに出演するなど、活躍の場を広げている今注目の“美人すぎる空手家”。