人生一度はやってみたい地引き網 地球は重かった…真夏の激アツ体験

芸部歩人

アジにイワシ、なかなかの大漁!

網が見えてきた、ここからラストスパート 【スポーツナビDo】

アジ、イワシなどなかなかの大漁だ 【スポーツナビDo】

 網を引くのは通常1時間〜1時間半ほどとのことだったが、この日は参加者が多かったため少し早めに網がこちらへ引き寄せられてくる。魚の入った網が近づくと獲物の匂いを嗅ぎつけ、鳥たちが徒党をなして集まってくる。その集まり方も、前回SUPの時は「鳥よ 鳥よ 鳥たちよ」などと歌の一節が浮かんだり優雅な感じもあったが、今回は大量に飛来してどこかヒッチコックの『鳥』を思わせる。

 浜に上がった網を見ると小ぶりな魚が多く今日はあいにく不漁かと思われたが、網が引き上げられてくるにつけアジにイワシがピチピチと元気な姿を見せ、なかなかの獲れぶり。網から外れた魚を一匹海に向かってリリースしたところ、急降下したカモメが途端にキャッチ。自然の縮図を目の当たりにさせられる形となった。
 最後は網に掛かった大量の魚を手持ちの網ですくってバケツへ移して終了。その後は希望する人たちに魚が配られ、みなさん袋を手に列ができる。開催地によっては地引き網とバーベキューがセットになっているところもあり、この日も飲食物を事前に用意し、宴会へと移行するグループもあった。

運動量は十分、夏の思い出にも

運動もたっぷりできるし、夏の思い出にもおススメなアウトドアだった 【スポーツナビDo】

 いつもながらに海というロケーションは行くだけで気持ちがいいし、海岸を走って歩いて綱を引けば運動としても十分。地球の重さを思わせるずっしりした網の重みに、海・空・魚、そして鳥たちに接して自然を感じることもできる。子どもたちの夏の思い出としてうってつけだし、「俺の人生にも一度ぐらい地引き網があってもいいだろう」――そんなノリで、誰にも一度は地引き網があっていい。毛色の変わったアウトドアの1つとしてオススメだ。

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著者プロフィール

げいぶ・あると。体験系取材を中心に活動し、「2代目スポーツ冒険家」を自称する40代目前ライター。名前は映画『クリフハンガー』の主人公ゲイブ・ウォーカーから

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