クルム伊達「相手が嫌がるテニスを」=全仏オープン直前インタビュー

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全仏では「いかに相手を走らせるか」

クルム伊達は「自分自身が苦しくならないように、相手を走らせるテニスをしたい」と語る 【写真:MEXSPORT/アフロ】

――グランドスラムでの活躍を目標に掲げていると思います。1月の全豪オープンの振り返りと全仏オープンで挑戦したいことを教えてください。

 全豪では自分のテニスはそれほど悪くなかったです。暑かったですし、相手が若く長期戦に持っていかれると自分自身が苦しくなるので、(それを踏まえて、全仏で挑戦したいのは)そうやって長いラリー、長い試合にならないように、自分がいかに動かず相手を走らせるテニスをするかですね。

 長いラリーに持ち込ませないテニスを意識して、ここ数カ月はやっています。大きな大会になれば勝ちへの執着心も大きくなるだけに、そこで暑さや若い選手と、どううまく戦うかを考えさせられました。そこは意識して、ずっと向き合っています。
(全仏で)クレーになるとなおさら長いラリーになったり、空間を使うテニスを全員がしてきます。そこをどうケガをせずに、嫌いなクレーを戦い抜くか。サーフェスは違いますが、そこも共通する部分ですので、クレーでも意識してやってみようと思っています。

――全豪オープンで男子のロジャー・フェデラー選手(スイス)は先手を取って相手を動かす、と言っていました。クレーにおいても、前に出たり早いボールを打ったりすることを意識していますか?

 クレーで練習を積んで見えてくることはあると思います。どのサーフェスであれ、いかに自分が動かないということと、相手が嫌がるテニスということを考えると、私ができることの一つとしてネットプレーを生かすことが考えられます。
 ネットにいける展開を作ることも、できないわけではない。それが自分の武器と言えるほどではないですが、相手が嫌がることは絶対だと思います。そこは武器ではなくても使っていくことが必要だと思います。

――相手を動かすテニスをしたいとおっしゃっていました。これがテニスの真髄かと思いますが、そのために磨く部分は?

 細かいことを言うといろいろあるのですが、なかなか思うようにいかないことばかりで……。あえて言うなら、バックのダウンザラインの精度を上げたい、というのが課題としてずっとありますね。

――それはご自身の中では武器として持っていたものをさらに磨くということですか?

 武器を使うためにはその一本の精度が上がらないと、なかなかその展開に持っていけない。バックのダウンザラインに打つ精度が上がることで、ラリーの回数が減る。ダウンザラインに持っていければ、相手がクロス、つまり私のフォア側に振ってきたらカウンターで取るというパターンができるので。そこにいかに持ってこさせるかですね。

――クロスでの長い打ち合いは避けて?

 そうですね。そこに頼ってしまうと、どうしても長いラリーになってしまいます。(長いラリーを避けるために)精度を上げたいです。
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