くびれができるエクササイズ 伊藤華英のピラティスレッスン(5)

伊藤華英

セッション1:オブリーク・ツイスト

【坂本清】

(1)スタートポジションは膝を立てて座ります。骨盤もしっかり立てましょう。注意点は、腰を反りすぎないようにすることです。足は骨盤幅に開き、しっかり両座骨に体重を均等に乗せます。腕は胸の前で組み、内側へ向けます。お腹は少し凹ましておきましょう。肩甲骨を下げて首を長くします。

【坂本清】

(2)吸って吐きながら肩甲骨を安定させ、仙骨まで下腹を凹ましながら転がすように、倒していきます。お腹の力が抜けないところまで倒します。ただし、腰までは下げないでください。決してお腹が抜けたりしないように行いましょう。

(左)右から回旋/(左)センターへ戻し、左にも回旋 【坂本清】

(3)吸って吐きながら、右から回旋していきます。お腹の力を抜かないように、回旋します。お腹の緊張を保ったまま、センターへ戻し、左にも回旋していきます。回旋の際には、両座骨がマットにしっかりついていることが重要となります。肩甲骨もしっかり下げた状態でエクササイズを行ってください。足や首に力を入れず、必ずお腹に意識を集中しましょう。

【坂本清】

(4)吸ってロールアップし、スタートポジションに戻っていきます。
(1)から(3)の動きを5往復くらい行ってください。体調に応じて、回数を決めましょう。量ではなく、質が重要です。回数をこなすことが目的ではなく、フォーカスした筋肉をしっかり意識できることが大切です。無理をせず、継続できるように楽しく進めていきましょう。美しい姿勢、くびれを実現し、美身体、美心を手に入れましょう!

大事なことは、リカバリーする時間を設けること

【坂本清】

 以上が今回のエクササイズです。どんな発見がありましたか? 課題も見えましたか?

 これまでの連載を通じて、皆さんの身体がピラティスエクササイズを理解していただけていたら幸いです。ご紹介できなかったエクササイズもまだたくさんあります。エクササイズの数だけではなく、ピラティスは奥が深いものだと思います。

 簡単に言うと、自分の身体を意識して動かすことが最も重要なのです。その時間こそが、日々の生活に活力を与え、はつらつと毎日を過ごしていけるエッセンスになると感じています。
 ストレスを受けがちな現代社会ですが、決してストレスは悪いものではないのです。大事なことは、しっかりリカバリーする時間を設けることです。ストレスを受けることが悪いのではなく、そのストレスはどこからやってきて、どのような気持ちに自分をさせているのかを知ることで、その対処法を見つけていけると私自身は感じています。その対処法の1つとしてピラティスを取り入れ、心身共に健康になっていただけたらと思います。

 今回の連載にあたり、読んでくださった方々に心より感謝したいです。ありがとうございました。

 皆さんが、皆さんらしく、充実した日々を過ごしていけることが私の願いです。

(衣装協力:「GreenHeart」)

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著者プロフィール

1985年埼玉県さいたま市生まれ。幼いころからスイミングスクールに通い、10代から頭角を現した才色兼備のスイマー。2008年日本選手権で背泳ぎの日本新記録を出し、北京五輪に出場。その後、けがのため自由形に転向し、12年ロンドン五輪に出場した。12年9月に現役を引退。現在は水泳を中心に、スポーツ全般の普及に尽力する。また、日本ピラティス指導者協会公認マットピラティスコーチの資格を取得し、指導を行っている

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