女性がゴルフに行くきっかけは8割が男性 ゴルフなう 第2回

北村収

多くが「ゴルフを始めて良かった」と語る

【写真提供:CURUCURU】

 また、女性ゴルファーの多くがゴルフを始めて良かったと言っているという。

「ゴルフをやって何がよかったかのアンケートを取ったことがあるのですが、1番多かったのは『余暇の充実』という回答でした。

 2番目は『友達ができた』です。ゴルフは基本的に4人でラウンドしますが、欠員がでると補充していくので自動的に新しい友達が増えていくんですよね。

アンケート結果では「余暇の充実」につながった、という声が多かった 【写真提供:CURUCURU】

 3番目は『社外の人脈が広がった』、4番目は『社内のコミュニケーションが深まった』という回答で、多くの方がゴルフを通じて仲間との交流を楽しんでいるんです。ちなみに彼氏ができたという方も結構多いんですよ。やはりプレー中だけでなく、行き帰りの車でも同じ時間を過ごすので一気に意気投合してカップルになってしまう方も多いのかもしれませんね」

女性ゴルファー増加の鍵は男性ゴルファーにあり?

【写真提供:CURUCURU】

 このようにゴルフを楽しむ女性ゴルファーは増えている一方で、ゴルフを始めたけどやめてしまう女性、ゴルフを始めたくても始められない女性も結構多いという。

「大きな原因は『ゴルフはこうでなくてはいけない』という、特に男性の既存ゴルファーの方の思い込みや既成概念が原因だと思っています。

 例えば『これからゴルフを始める方でも、クラブを買うなら値段が高いものの方が良い』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、そのような発言がゴルフを始めるに当たってのハードルを上げてしまっているのではないかと考えています。

 また、ぜひ男性ゴルファーの方にはもっと積極的に女性をゴルフに誘ってほしいですね。女性がゴルフに行くきっかけは8割が男性(友達、彼、父、会社の上司)からの誘いです。また、あるアンケートによると東京の女性ゴルファーの43%が車を所有していないと回答しており、車を持っている男性には特に頑張って女性をゴルフに誘ってほしいですね」
 昔は「おやじのスポーツ」と言われたゴルフだが、今や多くの女性の余暇の充実に欠かせないアクティビティになっている。そして、そんな幸せな女性を増やすのも減らすのも、既存の男性ゴルファーの手腕?にかかっているようだ。

■取材協力/株式会社CURUCURU(キュルキュル)
利用女性ゴルファー4万人以上。ゴルフを女性にとってもっと身近なスポーツになることを目指す女性ゴルファーのためのコミュニティサイト。 

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著者プロフィール

タイガー・ウッズがプロ入りした1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ(ALBA)編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに就任。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。松山英樹が日本人初のマスターズ表彰台に立った2011年4月に独立。2011年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙媒体、Web、ソーシャルメディア、さらにはEコマースの企画運営も行うゴルフ編集者兼ゴルフWebディレクターとして、ゴルフ関連の仕事に従事。ゴルフを気軽に家族で楽しめる環境を日本で実現していくのが夢。まずは自分自身、家族ゴルフを楽しんでいる

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