後半戦に快進撃を見せるニュルンベルク 清武の調子も上向き 心配は長谷部の負傷
敵将もニュルンベルクの残留を確信
ドルトムントには敗れたが、後半戦の清武(右)の調子は上向いている 【Getty Images】
これでシュートがバーをたたいた回数はリーグ最多19度に上っており、ほんの少しの運があったなら、順位表のもっと上にいるかもしれないという証拠になっている。
1点リードしていてもおかしくなかったが、51分にマッツ・フンメルスにセットプレーから決められると、なぜ昨年の5月にチャンピオンズリーグ(CL)の決勝に進むことができたかをドルトムントに見せつけられた。64分にはロベルト・レヴァンドフスキ、83分にはヘンリク・ムヒタリアンに追加点を奪われ、ドルトムントの3−0での勝利という結果に終わったのだ。
「前半の我々は守備面が非常にオーガナイズされていたとしか言えない。ただFWに良い形でパスを渡すことが一度もできなかった。ドルトムントは非常にキレがあり、コンディションも良く、順調に歩みを続けている。良い試合をしたと、ドルトムントを祝福したい。攻撃面ではほとんど何もさせてもらえなかったのは、ドルトムントのクオリティーがあったからこそだ」
こう話したファーベークに対して、敵将ユルゲン・クロップはこう確信を口にした。
「ニュルンベルクは十分な勝ち点を手にすることだろう。来シーズンの対戦を楽しみにしている」
清武も確実に調子は上向いてきている
チームのポジティブな流れに、清武も乗ろうとしている。シーズン再開となるホッフェンハイム戦では、アシストを決めて4−0の勝利に貢献した。ブラウンシュヴァイク戦では、同点ゴールを決めて大きな2−1の勝利へと導いた。清武の調子は、確実に上向いてきている。ドルトムント相手に引かざるを得ず、自陣でプレーする場面も多かったが、この昨季CL準優勝チームとの対戦自体が、清武の血肉となっていくはずだ。
良いニュースと流れが続く中で、気がかりなのは長谷部誠の負傷である。右ヒザに再度メスを入れることとなり、今後数週間は試合を観戦するだけになる。ただし、その間もニュルンベルクは勝ち点を重ね、降格の危機から離れていくことだろう。クロップの言葉は、どんどん実現へと近づいている。
<了>
(翻訳:杉山孝)