AKINO、栗原、飯田による3世代トリオが快勝=「秋の栗ご飯興行」結果リポート

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AKINO、栗原、飯田による3世代トリオが快勝 【(C)RINGSTARS】

 女子プロレスラーのAKINO、栗原あゆみ、飯田美花による『秋の栗ご飯興行〜炊きたてアツアツ』が4日、新宿FACEに超満員となる350人の観衆を集め行われた。
 メーンイベントでは師匠であるAKINO、その弟子・栗原、その孫弟子である飯田による初の3世代トリオが実現。女子プロレス界の師弟関係は昨今珍しくなってきたが、それも3選手ともフリーの立場であることを考えると特異なケースである。

■アジャに蹴られ、叩かれても飯田の闘志は消えず

 AKINOは輝優優、栗原はアジャコング、飯田は下野佐和子との対戦を希望したことで、相手チームはこの3選手がトリオを組んだ。
 まずはそれぞれのターゲットに戦いを挑み、奇襲攻撃を仕掛けて場外戦からのスタート。その後、飯田がアジャ、そして輝につかまる展開となっていく。
 それでも飯田はアジャに何度も蹴られ、叩かれて も闘志は失わず立ち向かう。5.6『栗ご飯興行』ではAKINO&栗原の師弟組に翻ろうされていた姿とは雲泥の差。本人もそれは感じていたそうで、「この半年間でいろんな団体、いろんな選手と戦うことで、技術はまだまだだけど気持ちが折れないで戦えるようになった」と言う。
 その言葉通り、後半、ライバルである下野との打撃合戦でも一歩も引くことなく殴り合う。勝負どころと見た下野はラリアットからのヒップドロップでフォールを狙ったが飯田はエビ固めでこれを切り返すと、その勢いのまま前頭部、さらには後頭部へと頭突きを叩き込み、最後は東津軽クラッチ(ヨーロピアンクラッチ)に捕らえて3カウントを奪った。

 飯田の殊勲勝利に観客はもちろん、AKINOと飯田も満足げな笑みを浮かべる。
 飯田は「AKINOさんでも栗原さんでもなく、自分が(フォールを)取れてうれしい。これからもっと強くなっていきたいです」と前を向けば、栗原も「今日、飯田が取ったのは、自分が取れず悔しいけど下野に勝ってくれてうれしい」と、成長を認める。
 そしてAKINOは「今日並んで思ったことはもし、6人タッグのベルトとかあったらこの3人で狙っていきたい。それくらいこのトリオでもっともっと活躍していきたいですね」とさらなる飛躍を口にした。

謎のマスクマンA&A☆YU☆MIが復活

謎のマスクマンA☆U☆MIとnoki−Aが初の揃い踏み 【(C)RINGSTARS】

 第4試合はアツアツご飯の加藤と、冷えご飯のRayという戦い。加藤の蹴りにRayが水平チョップで対抗するなど、打撃の攻防でスタート。その後、加藤はトぺコン、負けじとRayもムーンサルトと互いにヒートアップしていく。
 Rayのコルバタがあわや3カウントを奪いかけるも、これを返した加藤はパワーボムからのダイビングギロチンで勝負を決めた。
 試合後、Rayの突き刺した1本指に同じポーズで加藤も意思表示。両者の再戦なるか?

 5.6『栗ご飯興行』に引き続いて組まれた三色ご飯3WAY戦は、黄色コスチュームの永島がターメリックライス、紫の美央がゆかりご飯、オレンジの渋谷がおこげご飯という位置づけで組まれた。
 試合は予想通り(?)、前回同様、渋谷が孤立する展開に。永島vs.美央の戦いに、渋谷が何度も割って入ろうとするも、無視され続ける。そこで渋谷は「お前らおこげにしちゃうぞー!」と意味不明な挑発。
 それでも永島の美央への逆さ押さえこみの上からジャックナイフ固めに決め、強引に戦いの輪に入っていった渋谷だが、怒った美央に捕えられ、土蜘蛛の餌食となった。

 第2試合ではメキシコからnoki−A&A☆YU☆MI(ともに年齢不詳・ともにメキシコシティ出身)のルチャドーラが久々に姿を見せ、ヘイリー・ヘイトレッド&中川ともか組と対戦した。A☆YU☆MIは11年10月、「仮面貴族FIESTA」に登場して以来、noki−Aにいたっては本人も記憶にないというほどのブランクが空いた。

 A☆U☆MIはnoki−A相手にデビュー戦を行なって、関わりはあるものの、二人のそろい踏みはこれが意外にも初めて。Noki−Aがヘイリーをノキアンバックブリーカーで持ち上げると、A☆YU☆MIも卍固めで中川を締め上げるなど、息もぴったり。A☆YU☆MIはメキシコ流の関節技を多用したり、トップロープからのフライングボディーアタック弾やジャーマンを見せるなど、親友である栗原あゆみとは違う動きを見せてヘイリーを追い込んでいく。
 しかし、noki−AがA☆YU☆MIを抱え込んでの合体パワーボムを仕掛けようとするが、中川のカットで崩れ落ち、そのままヘイリーが丸め込んだ形でのスクールボーイが完成。全体重を乗せられて3カウントを聞いてしまった。

 敗れたA☆YU☆MIは「負けてしまったのは残念でだけど、noki−Aといろんな連携ができたし、もっと組んでこのタッグで試合をしたい。また近いうちに必ず日本に来ます!」と飛来を誓った。

 GAMIは3カウント、飯田は2カウント取ったら勝ちという特殊ルールの第1試合では、飯田がいきなり首固めを5連発するなど、一気に攻め込む。いずれも1カウントで返したGAMIは早くも電池切れ状態に。
 飯田はその後も丸め込み技を多用しGAMIを追い込み、頭突きからのスモールパッケージではあわや2カウントの場面も。それでもGAMIは本家・目つきからのスモールパッケージですぐさま反撃して3カウントを奪った。
 試合後の「毎回毎回、自分ばっかり2カウントルールはええ加減やめて〜や〜」とはGAMIの弁。

■「秋の栗ご飯興行〜炊きたてアツアツ」試合結果
11月4日(日)東京・新宿FACE 観衆350人(超満員)

<メーンイベント 時間無制限1本勝負>
AKINO、栗原あゆみ、〇飯田美花
(28分36秒、東津軽クラッチ)
アジャコング、輝優優、●下野佐和子

<第4試合 ホットorクールマッチ 30分1本勝負>
○加藤園子
(13分49秒、ダイビングギロチンドロップ→エビ固め)
●Ray

<第3試合 三色ご飯マッチ 30分1本勝負>
永島千佳世vs.紫雷美央vs.渋谷シュウ
○美央(7分26秒、土蜘蛛)渋谷

<第2試合 混ぜごはんマッチ 30分1本勝負>
〇ヘイリー・ヘイトレッド、中川ともか
(12分51秒、ヘイリー式120%スクールボーイ)
noki−A●、A☆YU☆MI

<第1試合 炊きたてご飯(早炊き)マッチ 15分1本勝負>
○GAMI
(8分28秒、目つきからの首固め)
●飯田美花
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