ゴールドシップ独り舞台、“常識破り”の二冠制覇=菊花賞
掟破りどころか常識破りの早仕掛け
常識破りの3角手前からの仕掛け、それもゴールドシップの強さを信じていたからこそ 【スポーツナビ】
「本当は自分もちょっと早いかな、とは思いましたが、ゴールドシップの強さを信じれていれば大丈夫だと思っていました。それに、早めにスパートしても持久力のある馬ですし、最後にまた伸びる脚を持っている器用な馬ですから」
鞍上のこの言葉通り、3〜4コーナーで先行集団を外から一気に飲み込み、直線入り口で先頭に立つと、グイグイとさらに差を広げにかかるゴールドシップ。さらに、「後ろから馬が来ればまた伸びてくれる馬だから、併せ馬みたいな形になればいいなと、後ろから来る馬を探していたんです」という余裕を持っていたのだから驚くばかりだ。
次はJCか有馬か、「古馬との戦い楽しみ」
次走はいよいよ古馬との対戦、JCになるか有馬になるか 【スポーツナビ】
「いやぁ、自分の騎乗というよりも、馬が強いですよ。京都の向こう正面から脚を使って、最後の直線でまた伸びる馬なんてちょっといない。自分で競馬を作れる馬ですし、古馬との戦いが本当に楽しみですね」
内田博の視線はすでに古馬との戦いへと向いている。それについて、この菊花賞VでJRA史上最速の100勝を達成(3年7カ月)した須貝調教師は、とりあえずは明言を避けたものの、「この後、馬の様子を見てから、オーナー、内田騎手と三者で考えていきたいですね」とコメント。順調に調整が進めば、ジャパンカップか有馬記念か――3歳最強馬の次なる“針路”を楽しみに待ちたい。