米国女子ゴルフの４大メジャートーナメントの一つ、全米女子オープンが現地７日からコロラド州のブロードモア・イーストコースで開催される。現在ロレックス・ランキング１位の２２歳ヤニ・ツェン（台湾）を含むプロ１３１選手、アマチュア２５選手の計１５６選手が賞金総額３２５万ドル（約２.６億円）をかけて争う。

　注目は２週間前のウェグマンズＬＰＧＡ選手権で優勝したツェン。勝てば史上最年少でのキャリア・グランドスラム達成となる。勢いを考えると優勝争いに食い込むのは必至だろう。しかし、ツェンの前に多くのライバル選手が立ちはだかる。今大会にはロレックス・ランキング１８位までに入っている全選手が参戦。ランキング２位のクリスティ・カー（米国）、同３位のスーザン・ペターセン（ノルウェー）、昨年の覇者ポーラ・クリーマー（米国）なども虎視眈々と優勝を狙う。

　日本からは宮里藍、横峯さくら、諸見里しのぶ、上田桃子、宮里美香、馬場ゆかり、野村敏京の７選手が出場。悲願達成に向けそれぞれがスタートする。コースは史上最長の総距離でラフも深く、グリーンはアンジュレーションがきつく速い。最難関の舞台でのプレーとなり苦戦も予想されるが、海の向こうからビッグニュースを届けてもらいたいところだ。

　以下、ツェン、カーのコメント。

――キャリア・グランドスラムを目標に掲げていますが、全米女子オープンを残すのみとなりました。今大会はどのようなプレーをしようと考えていますか？

　ツェン（以下Ｙ・Ｔ）：これまで全米女子オープンでは常にプレッシャーとの戦いでした。コースも難しいですし、とにかくタフな大会だからです。でも、男子の全米オープンでロリー・マキロイが優勝する姿を見て、プレッシャーから解放されました。難しいコースであることに変わりはありませんが、プレッシャーを楽しむこと、多くの観衆の中でゴルフを楽しむことが重要だと思います。この２日間は１番から１８番ホールまで練習しましたが、このコースは私に合っていると思います。

――初日は、ポーラ・クリーマーと同じ組でのラウンドとなりましたね。ディフェンディング・チャンピオンとプレーすることについてどう思いますか？

Ｙ・Ｔ：とても興奮しています。私とは全く異なるタイプのプレーヤーですが、彼女とはこれまでもたくさん一緒にラウンドしました。多くのギャラリーの中でプレーすることになるでしょうね。今からとても楽しみです。

――本大会が行われるブロードモア・イーストコースについてどう思いますか？

カー（以下Ｃ・Ｋ）：とても素晴らしいコースだと思います。フェアウェイは全米女子オープンのコースとしては、そこまで難しくないと思います。ただし、ラフにつかまると大変です。グリーンも美しいレイアウトですし、好きなコースの一つです。コロラドの高度にも慣れましたし、とても気分良くプレーできると思います。

――優勝候補でライバルでもあるヤニ・ツェンについてどう思いますか？　彼女の動向は気になりますか？

Ｃ・Ｋ：若いのに、メジャー大会をすでに４勝くらいしていますよね。素晴らしいプレーヤーだと思います。私はスコアボードを見るのが大好きなので、もちろん彼女のスコアはとても気になります。でもやはり一番気になるのは自分の順位ですね。今週もツェンを含めた有力選手がスコアボードの上位にくるでしょうね。

＜了＞

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