アビダル「病気に打ち勝つためには常に前を向く姿勢が重要」=リーガ・エスパニョーラ第38節インタビュー
重い病気からの復帰を果たしチームメートに胴上げされるアビダル(上)。常に前を向き続けることの重要性を語った 【Getty Images】
3月中旬に、肝臓に腫瘍(しゅよう)が見つかるや否や摘出手術を受けたアビダル。しかし、周囲の予想を上回るペースで回復を見せ、今月3日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦のレアル・マドリー戦のロスタイムに、およそ2カ月ぶりにピッチに立った。先週末に行われたデポルティボ戦でも、後半8分まで出場するなど、着実にプレータイムを伸ばしている。重い病気を克服し、ピッチに戻ってきたアビダルは「良い結果になる時もあれば、そうじゃない時もある。でも、常に前を向く姿勢が重要だ」と話した。
以前とは人生の意義が変わった
――あなたは病気を乗り越え、再びピッチに戻って来ました。病気で苦しんでいる人たちは、あなたをお手本として勇気づけられたのでは?
お手本なんてものじゃないよ。ほかにも病気に打ち勝つために戦っている人はたくさんいるからね。難しいことだし、良い結果になる時もあれば、そうじゃない時もある。でも、結果が悪くても戦い続けるだけだ。みんなもそうしている。僕らは時折、病気の子供たちを見舞いに行くことがある。そういう時に勇気づける言葉って自分に返ってくるよね。他人に言っていた言葉を今回は自分に投げ掛けたんだ。そんな中で、重要な存在は家族であり、常に前を向く姿勢も重要だ。病気に打ち勝つためにはね。
――その後、あなたにとって人生の意義は変わりましたか?
そうだね。確かに、以前とは違うかもね。以前は生きるために必要だと思っていたことがたくさんあった。でも、今はそうでもないと感じている。だから、僕はすべての車を売ったよ(笑)
――リーガでは2試合を残して、優勝を決めました。これで、1つプレッシャーが減り、CL決勝に十分な備えができるのでは?
十分な時間があるかどうかは分からないけど、早い段階でリーガの優勝を決めることができたのは良かった。もし、最後までタイトルを争っていたら、それだけエネルギーが割かれるからね。決勝戦への準備というのは少し違ったものだ。でも、僕らはプロだし、どんな状況であれ、戦い続けなければいけない。まだ、リーガもあと1試合残っているし、いつも通り勝ちに行く。そして、その後はCL決勝に向けて準備するだけだよ。
※インタビューは5月18日に収録
<了>
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