埼玉西武「日本一奪回」へ「やるべきことはすべてやった」

埼玉西武ライオンズ

涌井絶好調 4年連続開幕へ準備は整った!

4年連続開幕投手が有力な涌井 【写真は共同】

「逆襲の獅子」。今シーズンの埼玉西武ライオンズのスローガン。
 2008年、Bクラスから日本一という劇的な勝利を飾った。しかし、その日本一のチームが昨年にはまさかのBクラスに転落した。
 その一番の敗因は、投手陣の整備ができなかったこと。昨季は08年31Sの守護神・グラマンを負傷で欠き、先発ローテーションの石井一久、帆足和幸も2ケタ勝利に届かなかった。今季はドラフトで雄星ら4人の若手投手を獲得し、さらに昨年のように中継ぎが総崩れをしないように千葉ロッテからシコースキー、西武黄金時代を支えた工藤公康ら実力者を獲得するなど、補強や現有戦力の底上げなど対策を万全にとっている。

 2月25日には、今シーズンから選手会長となった中島裕之の手締めでキャンプを打ち上げた。ことしのキャンプでは特に選手たちに大きな故障はなく順調に終えることができた。渡辺久信監督は「やるべきことはすべてやった。日本一奪回に向けての下地はできた。いいキャンプだった」と25日間に渡るキャンプを振り返った。オープン戦では、各選手がキャンプで得た成果や新たな課題に取り組むために調整をしながら、開幕に向けて着実と自身のモチベーションを上げている。

 13日の中日とのオープン戦では、エース・涌井秀章が7回を無失点と好投。開幕前のラスト登板を最高の形で締めくくった。渡辺監督は「どんなボールでもカウントが取れるし、勝負球にもなる。さすが」と絶賛した。オープン戦3試合に登板し、14回を投げて3失点・防御率1.93と仕上がりの良さを感じさせた涌井。監督は開幕投手の明言こそしなかったが、4年連続で開幕投手になる可能性は非常に高い。

 3月20日の開幕戦まであとわずか。「日本一奪回」――そんな強い気持ちが、キャンプスタートから言葉に出さずとも首脳陣、選手たちから伝わってくる。厳しいキャンプ、オープン戦を終え、成長した戦士たちの活躍が楽しみだ。

「観戦から実戦へ」ことしもライオンズは一味違う!

 そんな西武ライオンズは試合以外でもファンを楽しませてくれそうだ。
 ことしの埼玉西武ライオンズでは「ALL−TIME BASEBALL PROJECT」と銘打ち、今シーズンの西武ドームで開催する公式戦全67試合で、試合終了直後にフィールドを解放し、野球体験型イベントを開催する。
 このプロジェクトでは、曜日ごとにテーマを設け、老若男女、誰もが主人公になれる野球体験型イベントを、1・2軍すべての施設が集まる西武ドームエリアを存分に使って実施する。球界の常識を打ち破る新たな野球観戦モデル、“観戦から実戦へ”をコンセプトに、ファンへ野球の真の楽しさを伝えていこうとする埼玉西武ライオンズから、ことしも目が離せない。

<原稿提供:埼玉西武ライオンズ>

<了>
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