未来のエース松平健太「日の丸を誇りに思ってプレーする」=世界卓球 直前インタビュー

情報提供:テレビ東京

06年の世界ジュニアを制し、07年の世界選手権にも出場した松平健。地元開催の今回は、“未来のエース”のさらなる飛躍に期待がかかる 【スポーツナビ】

 いよいよ4月28日に卓球の世界選手権(神奈川・横浜アリーナ)が開幕する。昨年、中国・広州で行われた団体戦では、男女ともに銅メダルを獲得した日本代表。個人戦となる今年は、地元開催ということもあり、2001年以来遠ざかっているメダル獲得に期待がかかる。
 06年の世界ジュニア男子シングルスを優勝し、07年の世界選手権ザグレブ大会(クロアチア)に出場した松平健太(青森山田高)。現エースである水谷隼(明大)を超える才能を持つと言われる「未来のエース」は、今年1月の全日本選手権で高校生ながら決勝進出を果たすなど、確実に成長の跡を見せている。現在はドイツ・ブンデスリーガで活躍中で、今大会では飛躍が期待される。本番を目前に控え、今の意気込みを語ってもらった。(構成:スポーツナビ)

現在ドイツ・ブンデスリーガで修行中の松平健。卓球の技術はメキメキと向上している 【スポーツナビ】

――まずは、今回の世界選手権の目標をお聞かせください

 目標は自分よりも世界ランキングが上の選手に1人でも勝って、ランクを上げて、次につなげたいと思っています。(具体的には)シングルスでもダブルスでも、ベスト16以上に行きたいです。

――松平選手の一番の武器は?

 僕は前で戦うスタイルなので、卓球台の上のボールや、サーブに自信があります。対戦相手にもよりますが、大体の場合はカウンターやブロックが武器になると思っています。あとは、競った場面での思い切りや、意外性のあるプレーを見てほしいですね。

――混合ダブルスでは、福原愛選手とペアを組みます。注目も集まりますが、プレッシャーは感じますか?

 やはりありますね。でも男なんで、僕が決めないと駄目だと思っています。きつい部分もありますが、2人でうまくやっていければいいなと思います。
 まだ1回しか組んだことがなくて、不安はありますが、思い切ってできるだけの事はやりたいです。

――今大会には、兄の賢二選手も出場しますが、お兄さんはどんな選手ですか?

 僕は相手のパワーを利用するカウンタータイプですが、兄はパワータイプです。性格は、卓球以外は普通なんですが、卓球になるとすごくまじめ。努力し続けるところは尊敬していますし、まねをするのは難しいです。
 今回、兄と2人で世界選手権に出られることは、すごいことだと思っています。2人で良い成績を残せれば、これからもいろいろな人が見てくれると思うので、そうなればいいですね。

――中学3年の時に世界ジュニアを優勝するなど、小さなころから“天才”と呼ばれていたことに対して自分の中ではどう思いますか?

 そうですね……。そう評価されるのはすごくうれしいのですが、天狗(てんぐ)にならないようにと思います。
 でもヨーロッパ人から見たら、僕はそこまで強くないと思っています。ドイツに行って実感しましたが、ヨーロッパ人はすごく感覚があるので。

――ドイツのブンデスリーガでは、どんな事を学びましたか?

 向こうのコーチにあこがれてブンデスリーガに行ったのですが、その人にフォアハンドでのプレーや、あとは対戦相手の弱点の攻め方を教えてもらいました。
 ただ、教えてくれる事をどうやったらできるかに悩みました。コーチにはほとんど(クセなどを)直されたのですが、そのとき「やっぱり僕の卓球はまだまだだな」って思いましたね。

――ドイツに行って、壁にぶつかった?

 はい、そうですね。このままじゃ勝てないみたいな。でも、いい方向に成長できたのではないかと思います。

――大会が近づいていますが、日の丸を背負うことにプレッシャーはありますか?

 プレッシャーというよりも、誇りに思ってプレーしています。
 日本開催なので、見ている人に恥じないような、思い切ったプレーを出したいです。応援してくれる人が喜んでくれる試合をしたいです。

<了>
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