石川祐希「1点が取り切れなかった」 バレー五輪出場を逃した、豪州戦後の談話
米山裕太(東レ)
米山は「結果を出せなかった自分自身に腹が立つ」と語った 【坂本清】
入りは悪くなかったです。終盤の連続失点で、リードしているところを取りにいけませんでした。この大会を通してそういう状況が続いたのを修正しきれませんでした。今日の試合はサーブもミスは少なく、途中から入った柳田(将洋)は良いサーブを打っていました。けれど、ブロック&レシーブが対応できず、相手のウイングスパイカーに決められ、対策しきれませんでした。
日本は圧倒的に高さが足りない。その分1つのパス、トスが大切です。たとえば3セット目にオーストラリアのピンチサーバーが出てきた場面で深津(英臣)がパスし、永野(健)がトスをして清水(邦広)のバックアタックが2本続いた。そのトスが良いか悪いかは分からないけれど、もう少し清水にとって良いトスだったら1本で切れたかもしれない。そういう細かいパスやトス、相手の嫌なところに返すとか、指先を狙うとか、決まる、決まらないというのは運もあるます。なので、今の圧倒的に高さが足りないという現状で、(日本は)確実にコントロールできるボールは正確にプレーできるようにならないといけないと思います。
結果は残念でしたが、自分たちの力不足だと思います。結果を出せなかった自分自身に腹が立つし、この4年、何をやってきたんだという思いもある。残り2戦、応援してくれる人たちに何か伝えられるように思い切ってやりたいです。
大会前から、この大会はワールドカップとは違う、勝たなければいけない試合だと前回(4年前の最終予選)を経験した選手は分かっていた。若手は怖いもの知らずな部分が良いところであり、悪いところでもある。この大会では良い部分が出てくれればいいなと思っていました。練習から、石川、柳田、福澤(達哉)がスタートでいくだろうという雰囲気がある中、この緊張感を持ってうまくいってくれればいいなと思っていたけれど、硬さもあってうまくいきませんでした。若手が思い切ってやれるように心がけたし、若手からすればうるさいなと感じる部分もあったかもしれないけれど、それでも伝わればいいと思ってアドバイスをしました。
自分が出る時は堂々と自信を持ってプレーすることができました。石川と対角で入ったり、柳田と入ったり、コートでプレーしながら声をかけ合い、良いプレーができていました。何かを感じ取ってくれたらいいなという気持ちでプレーしました。