腰痛解消のエクササイズ 伊藤華英のピラティスレッスン(4)

伊藤華英

【坂本清】

新しい自分を発見しよう

 レッスンの第4回です。少しずつ、ピラティスに慣れてきましたか?

 何度も繰り返してエクササイズをやることによって、身体の動かし方が分かってくると思います。焦らずに行うことも重要なポイントかもしれません。

 身体の動かし方が分かってくると、さらに心の状態も見えてきます。その都度、感じることや、動きの中でつらい箇所が異なっているのではないでしょうか。いつも状態が一緒ということはほとんどありません。

 日々が過ぎていくのと同時に、自分自身も心理状態や身体の調子が変化しています。自分の心と身体に耳を傾けて、新しい自分を発見していきましょう。ピラティスを通じて身体と心に軸を作り、同時に柔軟な身体と心を手に入れられると、さらに充実した生活が送れると思います。

インナーマッスルの強化、ヒップアップ効果も

【Getty Images】

 では、早速セッションに入って行きましょう。今回のテーマは、腰痛解消です。

 腰痛でお悩みの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか? 腰痛はさまざまな要因が影響していますが、腹筋力の低下、骨盤の位置が正常でない場合などが原因として挙げられます。このような状態になるのは、生活習慣が大きく影響しているとも言えます。

 長時間のデスクワーク、運動不足などにも起因しますが、バランスが完璧に整っている人の方が少ないです。つまり、ここで大切なことは、骨盤が後傾している、背中が曲がっているなど、自分の身体の現状を把握することです。ご自身の身体のチェックを行いましょう。
 今回は、腰痛解消のためのエクササイズを1つご紹介します。「ブリッジ」という、私自身も大好きなエクササイズです。なぜかというと、身体を意識する部分がたくさんあるため、それに伴い、鍛えられる筋肉の種類も増えるからです。より自分自身の身体に集中することができます。

 エクササイズの目的は、背骨を1つ1つ動かす能力の向上、おしり、太もも裏の強化、広背筋とおしりの筋肉で体幹(コア)を支えていくことです。背骨を1つ1つ動かしていくことによって、背筋を支えるインナーマッスルの強化につながります。おしりと太もも裏で体幹を保持することによって、ヒップアップ効果などがあり、腰痛解消につながります。呼吸法は鼻から吸って、口から吐いていきます。吸って準備、吐いて動作が基本です。

 では、さまざまな感情はいったん停止させ、自分が今から行う動き、呼吸に集中していきましょう!

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著者プロフィール

1985年埼玉県さいたま市生まれ。幼いころからスイミングスクールに通い、10代から頭角を現した才色兼備のスイマー。2008年日本選手権で背泳ぎの日本新記録を出し、北京五輪に出場。その後、けがのため自由形に転向し、12年ロンドン五輪に出場した。12年9月に現役を引退。現在は水泳を中心に、スポーツ全般の普及に尽力する。また、日本ピラティス指導者協会公認マットピラティスコーチの資格を取得し、指導を行っている

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