腰痛解消のエクササイズ 伊藤華英のピラティスレッスン(4)

伊藤華英

セッション1:ブリッジ

【坂本清】

(1)最初にスタートポジションです。仰向けの姿勢になり、両膝を曲げ、足は骨盤幅に広げます。つま先とかかとは、必ずまっすぐにしてください。歩き方のくせで、足裏がどちらに傾かないように意識します。

(左)足は骨盤幅に/(右)このように膝が内側に入りすぎないように注意 【坂本清】

 また、膝は内側に入りすぎたり、開きすぎたりしないように注意します。手のひらを床に向け、腕を床につけて肩甲骨を安定させましょう。首に力が入らないように、リラックスしてください。では、動きに入って行きましょう!

【坂本清】

(2)鼻から吸って吐きながら、肩甲骨は床に押しつけ安定させ、骨盤を後傾します。おしりの骨から1つ1つ床から背骨をはがすように、足裏で床をプッシュしながらアップしていきます。上がりきったという目安は、肩と膝が一直線になることです。

 動作はゆっくり行いましょう。一気に上まで上がるのではなく、センター(軸)を意識してお腹を凹ませながら、じっくりゆっくり行いましょう。

肩と膝が一直線になるまでアップ 【坂本清】

お腹は常に凹ました状態で 【坂本清】

(3)吸って吐きながら、肩甲骨を安定させて、今度は来た道を同じように戻ります。お腹は常に凹ました状態でできるとより効果が出やすいです。

 お腹を凹ます際の注意点としては、肩甲骨を下げるイメージで首も長くすることです。センターを意識して、アップとダウンの先にも、左右均等に動かすことを意識しましょう。
(1)から(3)を5回から10回繰り返します。ただし、体調に合わせて行いましょう。
 このセッションのアレンジバージョンもお伝えしましょう。(2)の動作が終わった後、アップの状態で15秒ほど、呼吸を楽にして保持すると、筋肉に刺激が入ります。15秒経ったら、(3)を同じように行い、5回から10回行うと少々、ハードなトレーニングになります。

 以上が、今回のエクササイズです。自分自身に集中できましたか? 課題や、新たな発見がありましたか? 皆さんが、いつも自分らしく過ごせることを、願っています。

 次回は、寸胴体型解消のエクササイズです。また一緒に頑張りましょう!

(衣装協力:「GreenHeart」)

2/2ページ

著者プロフィール

1985年埼玉県さいたま市生まれ。幼いころからスイミングスクールに通い、10代から頭角を現した才色兼備のスイマー。2008年日本選手権で背泳ぎの日本新記録を出し、北京五輪に出場。その後、けがのため自由形に転向し、12年ロンドン五輪に出場した。12年9月に現役を引退。現在は水泳を中心に、スポーツ全般の普及に尽力する。また、日本ピラティス指導者協会公認マットピラティスコーチの資格を取得し、指導を行っている

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント