セレッソ大阪【J1リーグ第1節 C大阪vs.G大阪】敵地での大阪ダービーで5発快勝!アーサー パパス監督の初陣を最高の形で飾る

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

ついに開幕した2025シーズン。セレッソ大阪は、敵地での大阪ダービーから今シーズンがスタートした。Jリーグ全体のオープニングマッチともなった今節。セレッソの先発は、GKキム ジンヒョン、DFラインは左から舩木翔、畠中槙之輔、進藤亮佑、奥田勇斗。香川真司と田中駿汰がボランチを組み、2列目は左から阪田澪哉、北野颯太、ルーカス フェルナンデスが並び、ワントップにラファエル ハットンが入る4-2-3-1で臨んだ。

プロ3年目で初の開幕スタメンを掴んだ阪田が開始早々、縦に仕掛けてチャンスを作るなど、立ち上がりからセレッソがボールを握って攻勢に出ると、7分、いきなりガンバのネットを揺らしてみせる。しかも相手のプレスに対し、慌てることなく後ろからつないではがし、フィニッシュに持ち込む理想の形だった。まず畠中が起点となる縦パスを入れると、北野が相手を引き付けて落とし、中に絞って受けた舩木が逆サイドの奥田へ展開。奥田が斜めに差したパスからハットン、香川とつなぎ、最後は北野が決めた。今シーズンのJリーグファーストゴールであると同時に、セレッソにとってはJ1通算1200得点のメモリアルゴール。「今年は結果」と意気込んでいた背番号38にとって最高のスタートとなった。12分にも北野のパスを受けた阪田に決定機も、ここは相手GKに阻まれ追加点とはならず。

【CEREZO OSAKA】

セレッソがいい入りを見せた中、15分過ぎからは徐々に試合のペースをガンバに渡してしまう。前からのプレスを外されてサイドに運ばれたり、自陣でのパスミスから相手に決定機を与えると、22分の宇佐美貴史のシュートはキム ジンヒョンが好セーブで防いだが、31分、自陣左サイドを破られ、ネタ ラヴィに決められた。ホームスタジアムのボルテージも一気に上がったが、セレッソも35分に決定機。先制点の場面と同様、後ろからつないで前に運び、右サイドを崩すと、最後はフェルナンデスのクロスをハットンがスルーし、フリーで構えた阪田がシュート。ただし、ここは枠を捉えることができず、絶好機を逃してしまう。前半の終盤は再びガンバの攻勢を受けたが、逆転は許すことなく同点で前半を終えた。

【CEREZO OSAKA】

仕切り直しの後半、開始40秒、セレッソが勝ち越しゴールを奪う。右サイドでフェルナンデスがクロスを上げると、DFのクリアを拾った北野が迷わずシュート。これが相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。再びガンバを突き放したセレッソは、53分に3点目。良い形で左サイドの阪田へボールを預けると、阪田が縦への突破から中へカットインし、シュート。DFのクリアボールを拾った香川が冷静にGKの逆を突き、ネットを揺らした。桜の象徴・背番号8の大阪ダービー初ゴールでリードを2点に広げたセレッソだが、直後に1点を返される。一瞬、嫌なムードになりかけたが、この流れを振り払ったのがキャプテンの田中。北野のFKに打点の高いヘディングで合わせ、2年連続の開幕ゴールとなるチーム4点目を決めた。以降は両チーム、選手交代も行い試合を進めていくと、73分、セレッソは奥田に代わって中村拓海が右SBに、阪田に代わってチアゴ アンドラーデが左ウィングに入る。76分には、香川のパスを受けたアンドラーデが中へクロス。北野が飛び込み、決定機になりかけたが、シュートには至らなかった。ガンバに反撃の1点を許さず試合を進めるセレッソは、82分、この男がピッチに立つ。ベガルタ仙台への約3シーズンの武者修行を終え、今シーズン、セレッソに帰還した中島元彦だ。仙台時代はモンテディオ山形との“みちのくダービー”でも決めるなど、ダービーに無類の強さを発揮する男は、セレッソ復帰初戦で早速サポーターの期待に応えてみせた。後半もアディショナルタイムに突入した90+4分。セレッソのスローインに対応した相手CBが空振りし、労せずして中島のもとへボールがこぼれると、収めた背番号13は「絶対に決める」とゴールに向かってドリブル開始。対面する相手DFを2人交わしてシュートを放ち、見事ネットを射抜いた。ダメ押しとなる5点目に、スタジアムの一角をピンクで染めたセレッソサポーターが歓喜に沸いた。

【CEREZO OSAKA】

【CEREZO OSAKA】

試合はこのまま5-2でセレッソが勝利。アーサー パパス監督の初陣を最高の形で飾ってみせた。試合後は、この日の主役である北野が、「素直に気持ちいい。ダービーの勝利は別格」と満面の笑みを覗かせれば、3点目を決めた香川も、「今年はどれだけペナルティーエリアに入っていけるかが大事だと感じているので、それが結果として表れたことは良かった」と安堵の表情を浮かべた。ただし、同時に香川は、「これが始まり。満足することなく次の試合に向けて取り組んでいきたい。もっともっとチームは良くなる」と引き締まった表情で話した。指揮官自身、「新しいサッカーのスタイルに取り組み始めた中で難しさはあったと思いますが、選手たちが適応してくれた結果、こうした形で勝利できて良かったです」と喜びの声を語りつつ、「まだ第1節が終わったばかり。ここからもっと成長していきたい」と勝って兜の緒を締めた。敵地での大阪ダービーで快勝というこれ以上ない形で今シーズンをスタートさせたセレッソ。次節はヨドコウ桜スタジアムに湘南ベルマーレを迎え、ホーム開幕戦となる第2節に挑み、連勝を目指す。
(文=小田尚史)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

Jリーグ所属のセレッソ大阪の公式アカウントです。 クラブの最新ニュースやイベント、チケット、オフィシャルグッズなど様々な情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント