けがで離脱していたキャプテンの復帰戦 いまこそ溜まったうっぷんを晴らすとき
3試合ぶりに復帰する李承信は「自分たちにはどの相手と戦っても勝てる力はある。一つひとつの精度だったり、どれだけ一貫性をもってプレーできるかが大事になる」と必勝を期した。けがに泣かされるシーズンを送っている。今節、12番で先発出場する李。開幕直後に右耳を17針縫うけがを負い、第5節では左足首を痛めて直近2試合の欠場を余儀なくされた。
ブロディ・レタリックと共同キャプテンを務める24歳は、もどかしさを抱えながらのシーズンを過ごす。
「昨季は大きなけがをすることなく全試合に出場しましたし、それが自分の中の当たり前になっていました。最近は練習にも入れていなかったですし、グラウンドに立てないこと、ラグビーができないことは一番のストレスです。キャプテンという立場でもあり、フラストレーションは溜まっていました」それでも、離脱中は自らを見つめる大切な時間にあてた。「新しいけがが増える中で、どれだけ自分がタフでいられるか、試合や練習に向けてどう準備すべきか、自分のコンディションと向き合っていました。これからのキャリアに向けてもいい時間は過ごせていると思います」とポジティブに心と体を整えていたという。
全体練習に戻ったのは今週の頭。想定よりも長引いたというが、「メディカル(スタッフ)のサポートももらいながらやれている」とトレーニングに集中し、「グラウンドに戻ってきてエナジーをもってできています。絶対に勝ってチームに貢献したい思いが強い」と気合い十分。チームは前半の戦い方に課題を抱えているが、24歳の共同キャプテンは「一人ひとりがスイッチを入れるしかない」と語気を強めた。「リーダーのメッセージだったり、チームの雰囲気はもちろんありますけど、ウォーミングアップでどれだけ自分のスイッチを入れられるか。全員がプロフェッショナルなので、そこは一人ひとりの責任です。自分としても、しっかりみんなをリードできるくらい、モチベーションを高く準備していきたいと思っています」
溜まったうっぷんがある。李も、チームも、それを晴らすときを待つ。
(小野慶太)
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