ウェストハムと熱戦の末ドロー|アストン・ヴィラ
【©︎AstonVilla】
ラムジーが輝きヴィラが先制点を奪取
前半8分、ヴィラ・パークを熱狂させたのはジェイコブ・ラムジーだった。オリー・ワトキンスとの華麗なワンツーからエリア内へと切り込み、冷静にゴール右隅へシュートを突き刺した。この瞬間、スタジアムは歓声に包まれ、ホームチームが試合の主導権を握るきっかけとなった。
その後、ティーレマンスが際どい低弾道シュートでゴールを脅かすもわずかに枠を外れる場面や、彼の正確なフリーキックに反応したワトキンスのヘディングがポストをわずかに外れる惜しいシーンが続いた。
しかし、前半における最大の試練はタイロン・ミングスの負傷退場だった。痛々しく足を引きずりながらピッチを後にするミングスに対し、観客席から温かい声援が送られた。代わって投入されたマートセンが守備陣の一角を担い、その後もヴィラはウェストハムの攻撃を許さず、1-0のリードを保ったまま前半を終了した。
後半開始直後から、ウェストハムが試合の流れを掴むべく攻撃を強化。特にルーカス・パケタのターンから放たれた鋭いシュートはスタジアム全体をヒヤリとさせたが、わずかに枠を外れ得点には至らず。続くカルロス・ソレールの至近距離からのシュートも、エズリ・コンサが驚異的なクリアで阻止するなど、ヴィラの守備陣は崩れることなく奮闘を続けた。
試合が膠着状態に陥る中、ワトキンスとベイリーに代えて、ジョン・デュランとドニエル・マレンを投入。この交代直後、マレンが放ったシュートがゴールキーパーを脅かすも、ウェストハムの反撃は止まらず、70分についにエメルソンが同点弾を記録。エドソン・アルバレスからのクロスに頭で合わせたボールは、エミ・マルティネスの手をすり抜けネットを揺らした。
試合はその後も一進一退の攻防が続き、両チームが勝利を目指して最後まで激しくぶつかり合ったが、決定的なゴールは生まれず、最終的に勝ち点を分け合う結果となった。
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