剣道「指導錬成会」を大阪体育大学で開催 学生が少年少女剣士300人を指導

大阪体育大学
チーム・協会

「大学のお兄さんお姉さん」と剣道を楽しむ 学生にとって運営・指導の学びの場

 剣道の「大阪体育大学指導錬成会」が1月19日(日)、大阪体育大学第1、第6体育館で開催された。男女剣道部員が大阪府内の道場に通う小中学生約300人を指導した。

【大阪体育大学】

 錬成会は大阪府剣道道場連盟が主催する。2017年、少年・少女剣士の指導の場を広げる狙いで錬成会から神﨑浩剣道部総監督に依頼があり、スタート。新型コロナウイルス禍での中断をはさんで、毎年実施されている。子どもたちに大学の雰囲気を知ってもらおうと、基本的に学内で開催。大学内での錬成会の実施は、大阪府内では大阪体育大学だけだ。
 指導は剣道部の3年生が中心に担当し、昨年の反省なども踏まえて稽古のメニューを練り上げた。

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 少年・少女剣士はまず第6体育館多目的アリーナに集まり、開会式の後、菊池金太郎主将(体育学部3年、福翔)の号令で準備体操をし、菊池主将から礼儀作法の説明を受けた。すり足の稽古は、髙橋琉空選手(体育学部3年、近畿大学附属)、西岡楓選手(体育学部3年、奈良大学附属)から指導を受けた。

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 続いて、小学校低学年は第1体育館(武道場)、小学校高学年と中学生は第6体育館に分かれて稽古。最後に再び第6体育館に全員が集まって、地稽古、掛かり稽古に取り組んだ。

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 大阪府剣道道場連盟の三宅一仁理事長によると、大阪府では現在、加盟する道場64団体に約1100人の子どもたちが登録している。コロナ禍による数年の中断期の影響もあって、登録数は大きく減少しているといい、三宅理事長は「毎年参加を希望する子どもも多く、剣道の楽しさを伝えるまたとない機会」と話す。

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 学生にとっても、指導や稽古のメニュー作りは貴重な学びの場となる。剣道部男子監督の村上雷多スポーツ科学部講師(武道論)は「学生にとって、運営や指導の難しさを感じる一方で、今後に役立つ経験ができたと実感している。また、子どもたちにとって、大学のお兄さん、お姉さんから教わることは剣道を好きになるいい機会になる。今後もこの錬成会を通して、剣道の発展に貢献できるよう取り組んでいきたい」と話している。
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