攻撃を牽引した久保は先制点をアシスト、レアル・ソシエダはベスト8進出!

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

中2日での連戦の中ラージョ・バジェカーノに3−1で勝利

 スペイン各地で国王杯ベスト8進出をかけた戦いが繰り広げられる中、厳しい寒さを迎えたサン・セバスティアンではラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)とラージョ・バジェカーノ(以下、ラージョ)が激突。週末のリーグ戦から3日多く休み得ているラージョが大きなアドバンテージと共にレアレ・アレナに乗り込んだ。今季開幕戦でホームで敗戦を喫した相手に借りを返すための舞台は整った。

 ラ・レアルは月曜日の試合から3選手を入れ替えてこの試合に臨み、右サイドで先発となった久保は前回の対戦で激しくやり合ったエスピノ相手に序盤から積極的に攻撃を仕掛け押し込んでいく。さらに右サイドだけに留まらずピッチのあらゆる場面でプレーに関与し、ラージョ守備陣に的を絞らせない。17分にスチッチへのファウルで警告を受けたエスピノの守備は後手に回っていく。23分の左CK、こぼれ球を拾ったバレネチェアからのパスを受けた久保が中央のオヤルサバルにクロス。主将がこれを押し込みラ・レアルが先制点を決める。

 昨年末の負傷から復帰後、本調子ではなかったスビメンディはこの日スチッチと共に中盤を掌握し、攻守で存在感を見せる。そして今夜先発起用となったオラサガスティがアディショナルタイムに追加点を奪う。オヤルサバルのパスを受け、エリアの外から左足を一閃し、放たれたシュートはゴール左隅を捉え25m弾はGKの伸ばした手をすり抜けた。このまま2点のリードで前半を終えるかと思われたが、終了間際にラージョがPKを獲得し、トレホがこれを決め2−1で試合を折り返した。

 後半に入り、久保はオラサガスティとのポジションチェンジを多用し、より中央でプレーし攻撃の起点となっていく。61分、久保は右サイドで相手選手2人に掴まれながらも突破し、右サイドに開いたオヤルサバルに展開。ファーサイドで待ち構えるバレネチェアがオヤルサバルのクロスを押し込みラージョを突き放したかに思われたが、直前のプレーでオフサイドがあったため得点は取り消された。77分、試合を通してラフプレーが見られたエスピノがオヤルサバルへのファウルでこの日2枚目のイエローカードを提示され、退場処分となる。

 79分、途中出場のセルヒオ・ゴメスが先のファウルで得たFKから中央にクロスを放ち、これが誰も触れることなくそのままゴール左へ。セルヒオ・ゴメスのホーム初得点による思いがけない追加点に大いに沸くレアレ・アレナ。終盤のオヤルサバル、久保の交代時には割れんばかりの歓声が上がり、チームを牽引する2人に賛辞が送られた。数的有利のラ・レアルは残された時間で磐石の試合運びを見せ、きっちり試合を締め括った。

 バレンシア、ヘタフェ、レガネス、バルセロナ、アトレティコ・デ・マドリー、オサスナ、レアル・ソシエダ、レアル・マドリーがベスト8進出を決めた。次戦は19日、再び中2日でバレンシアでのアウェイ戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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