U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024 女子 レポート 菅谷ゆめの「チームプレーの中で自分の良さをどう出すか」東海大学付属諏訪(長野県)

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【©U18日清食品リーグ】

12月7日、東海大学付属諏訪は「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」の最終戦を鵬学園(石川県)と戦いました。鵬学園は6月の北信越ブロック大会を制し、夏のインターハイではベスト8進出と勢いのあるチーム。東海大学付属諏訪はその勢いに圧倒され、試合開始から3分半で2-12と2桁の点差を付けられて早々にタイムアウトを取ることになりました。

ここから相手の攻撃の起点となるポイントガードをマークに付いたのが、キャプテンの菅谷ゆめの選手でした。相手のスピードに乗った突破をまず身体を張って止めることで、鵬学園の攻めのスピードを上げさせません。

菅谷選手は「私がこのチームのキャプテンなので、一番自信を持っていないとみんながついてこないと思いました。『私たちはやれるんだ』ということをまずは自分がプレーで見せてやろう。そういう気持ちからチームのディフェンスに火がついて、全体が良くなったと思います」とこの時間帯を振り返ります。そして、そのプレーがチームに勢いを与えます。

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ディフェンスが機能したことでオフェンスにも良い流れが生まれ、菅谷選手も積極的にドライブで仕掛けて、2つのバスケット・カウントに思い切り良く放つ3ポイントシュートを沈めるなど得点面でも大活躍。立ち上がりの悪さを修正した東海大学付属諏訪は、前述のタイムアウトから前半終了まで29-29と互角の攻防に持ち込みました。

しかし、鵬学園の強みは試合中にアジャストできるところにあります。東海大学付属諏訪の激しいディフェンスに落ち着いて対処されるようになるとミスが出始め、そこからの速攻で突き放されました。後半を13-42と圧倒された結果、42-81で敗れました。菅谷選手は「最後の試合で勝ちたい気持ちが強かったので残念です」と悔しがりますが、「相手に勢いがある時に自分で決めきるという気持ちで、積極的に攻めることはできました」と収穫もありました。

神澤徳ヘッドコーチはこう語ります。「県内では勢いだけで勝てますが、各県の1位が集まるこのレベルだと相手にどう食らい付けるか。そこで人任せにならずに自分の力を発揮できれば、県内では得られない自信を得られます。そういう点ではこの機会が選手の成長に大きく繋がると思っています」

菅谷選手はここで自信を得ましたが、まだ自分の力を発揮できていない選手もいます。菅谷選手はキャプテンとして「もっともっと自分が責任を持って、強気なプレーでチームを引っ張っていきたい」と言います。

【©U18日清食品リーグ】

それでも菅谷選手は、強敵を相手にしても全員で戦うチームの姿勢に胸を張ります。「試合に出るか出ないかに関係なく、励まし合ったり刺激し合ったりできて、ベンチに入っていない子たちも一生懸命に応援してくれます。それが試合に出ている選手たちの責任感に繋がっています」

多くのチームでは、年末のこの時期には主力と控えが明確になっており、試合に出ずにサポートに回る選手もいます。ですが東海大学付属諏訪では「今も基本的にメンバー発表は試合前日です」と菅野選手が言うように、チーム内競争が今も続いています。「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」最終戦も、諏訪から福井県までバスで5時間かけて、37名全員が遠征に参加しました。「チームプレーが第一ですが、チームプレーの中で自分の良さをどう出すかをみんなそれぞれ考えながら一生懸命に頑張っています」と、菅谷選手はチームの姿勢を誇ります。

そうやって全員で挑んだ「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」は1勝3敗の4位に終わりましたが、「ディフェンスの強度は最初の試合に比べてすごく上がったと思います」と菅谷選手は収穫を語ります。「自分たちのシュートが入った後の前から当たるディフェンス、ダブルチームで挟むディフェンスはインターハイの頃には全然できませんでした。それが今はチームの武器になっています」
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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