U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024 女子 レポート 菅谷ゆめの「チームプレーの中で自分の良さをどう出すか」東海大学付属諏訪(長野県)
【©U18日清食品リーグ】
ここから相手の攻撃の起点となるポイントガードをマークに付いたのが、キャプテンの菅谷ゆめの選手でした。相手のスピードに乗った突破をまず身体を張って止めることで、鵬学園の攻めのスピードを上げさせません。
菅谷選手は「私がこのチームのキャプテンなので、一番自信を持っていないとみんながついてこないと思いました。『私たちはやれるんだ』ということをまずは自分がプレーで見せてやろう。そういう気持ちからチームのディフェンスに火がついて、全体が良くなったと思います」とこの時間帯を振り返ります。そして、そのプレーがチームに勢いを与えます。
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しかし、鵬学園の強みは試合中にアジャストできるところにあります。東海大学付属諏訪の激しいディフェンスに落ち着いて対処されるようになるとミスが出始め、そこからの速攻で突き放されました。後半を13-42と圧倒された結果、42-81で敗れました。菅谷選手は「最後の試合で勝ちたい気持ちが強かったので残念です」と悔しがりますが、「相手に勢いがある時に自分で決めきるという気持ちで、積極的に攻めることはできました」と収穫もありました。
神澤徳ヘッドコーチはこう語ります。「県内では勢いだけで勝てますが、各県の1位が集まるこのレベルだと相手にどう食らい付けるか。そこで人任せにならずに自分の力を発揮できれば、県内では得られない自信を得られます。そういう点ではこの機会が選手の成長に大きく繋がると思っています」
菅谷選手はここで自信を得ましたが、まだ自分の力を発揮できていない選手もいます。菅谷選手はキャプテンとして「もっともっと自分が責任を持って、強気なプレーでチームを引っ張っていきたい」と言います。
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多くのチームでは、年末のこの時期には主力と控えが明確になっており、試合に出ずにサポートに回る選手もいます。ですが東海大学付属諏訪では「今も基本的にメンバー発表は試合前日です」と菅野選手が言うように、チーム内競争が今も続いています。「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」最終戦も、諏訪から福井県までバスで5時間かけて、37名全員が遠征に参加しました。「チームプレーが第一ですが、チームプレーの中で自分の良さをどう出すかをみんなそれぞれ考えながら一生懸命に頑張っています」と、菅谷選手はチームの姿勢を誇ります。
そうやって全員で挑んだ「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」は1勝3敗の4位に終わりましたが、「ディフェンスの強度は最初の試合に比べてすごく上がったと思います」と菅谷選手は収穫を語ります。「自分たちのシュートが入った後の前から当たるディフェンス、ダブルチームで挟むディフェンスはインターハイの頃には全然できませんでした。それが今はチームの武器になっています」
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