【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#13『カットマンの世界』
【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
【第1マッチ(ダブルス)】横井 咲桜・大藤 沙月 0-2 木原 美悠・張本 美和(10-11/8-11)
【第2マッチ(シングルス)】佐藤 瞳 0-3 張本 美和(6-11/7-11/7-11)
【第3マッチ(シングルス)】橋本 帆乃香 3-0 長崎 美柚(11-8/11-1/11-1)
【第4マッチ(シングルス)】横井 咲桜 1-3 平野 美宇(11-8/10-11/3-11/3-11)
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カットマンは守備型の為、戦術の幅が攻撃マンよりも限られていると一般的には言われている。それ故同士討ち(同じチームの選手と対戦)や、何度も同じ相手と対戦すると慣れてしまうので不利と思われがちだ。多くの試合がある中で勝ち続けることは難しい。実際に筆者もプレーヤー時代はカットマンと試合をするのが苦手だったが、同じチームのカットマンや何度も対戦するカットマンに対しては、相手の戦術がわかってしまい、負け続けることは少なかった。世界大会等でもカットマンが勝ち上がることは相当難しいと言われている。その中でも、橋本選手をはじめ、今回は負けてしまったが佐藤選手も同じ対戦相手に当たっても、上に登り続けている。海外でも金メダルを獲得する等、世界でも大注目のカットマンになっている。その秘訣が気になって工夫していることを佐藤・橋本の両選手に聞いてみた。
佐藤選手は「球質の変化だけでは中々(勝つのは)難しいし、こうやったらこう攻撃してくる!とかを予測されるようになるので苦しいところですね。だから普段やらないパターンを時々入れて惑わせ、細かい所に餌をまくような感じでいつもと違うなと思わせるように工夫します」と貴重な意見を聞くことができた。
橋本選手はシンプルな回答が返ってきた。「あまり気持ち的に守りに入り過ぎないことですかね!戦術は対戦相手によって変えます」と。たしかに橋本選手のプレーを見ていても、どの選手に対しても攻撃し続けるイメージがある。大嶋監督の口からもよく聞く”常に挑戦者の気持ち、向かっていく気持ち “が勝利の鍵を握っているように思う。特別に何か工夫しているわけではなく、常に卓球で勝利するために何をするかを考えて行動しているのだろう。
華麗なプレーの裏には数えきれないほどの努力・練習量で時間をかけてここまでたどり着いた。その努力が実る景色を一緒に感じたい。
(Text by Yu.Uchinami/ Photo by Yusuke Nakanishi)
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佐藤選手のラリーに会場が響めき、カットマンの強さと同時に卓球の面白さに惹かれた。佐藤選手の一番かっこいい写真をベストショットにしました。 【Ⓒ日本ペイントマレッツ】
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