<国内男子ゴルフ>河本が「3割のリキ感」で首位発進。テーマは「頑張らないこと」

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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【©JGTOimages】

賞金レースと賞金シード争い「第43回 カシオワールドオープン」

11月21日ー24日 kochi黒潮カントリークラブ(高知県)7350yard・par72 ▼ 21日・大会初日

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姉の結さんとの思い出がある試合で、河本力(かわもと・りき)が9バーディ、1ボギーの「64」。
いきなり初日のビッグスコアも、「気づいたら8アンダーでした」と、ゆるーく好発進。

「ショットも、パットもずっと好調。すごくいい状態でプレーできている」と、すらっと手ごたえを口にした。

「今週のテーマは頑張らないこと」と、好調の要因を明かした。
「ティショットでドライバーを持つ、となってもほんとに頑張らないように」と、肝に銘じているそうだ。

それでも、22、23年の飛距離1位は、豪快な打ち下ろしの1番パー4(400ヤード)は手前のエッジまで飛んで「会心」の寄せワンバーディ。

「本当に、自分のメンタリティの中では3割くらいのリキ感で」と言うが、620ヤードもある7番パー5の残り距離は290ヤード。
「迷ったら大きいほうで」と2アイアンを握ると、ピン4メートルに軽々と2オンした。


一時期、メンタルコーチに指導を受けていたが今は「休会中」だそうだ。
でも、継続中の姉の結さんを通じて「頑張らないほうが上手くいく」と、改めて助言され、「特に予選ラウンドは頑張らないこと」。

飛ばし屋有利と言われるコースで上手に力を抜き、1差の単独首位発進に成功した。

四国愛媛の松山市出身。
ここkochi黒潮カントリークラブは、ジュニア期の試合でラウンド経験もあり、初めて男子ツアーを観戦したのも本大会だった。

会場がここに移った2005年に結さんと共に訪れたと言い「キョンテ(=金庚泰)さんが凄かったのを覚えています」と、仲良しきょうだいとの記憶を手繰る。

次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、結さんがキャディをしてくれる約束だそうだ。

その年の優勝者と、賞金ランキング上位者などで30枠を埋める頂上戦。

「今年、始まる前から俺より気合満々で。ずっと言ってくれてたんですが、前半はボロボロで…」。

シーズン序盤は、思うがままにならない結果に「出られるどころではない。申し訳ないな…」と、諦めかけたが、結さんから特訓を受けた夏以降に一気に上昇し、現在賞金ランクは23位。
出場切符はつかんだも同然だが「今週、勝って決めたい」。2年ぶりの3勝目には、さすがに力が入る。

力が結さんのキャディをつとめた2019年の「アクサレディス」では最終日の朝、バッグを担いだ状態で転倒し、怪我をしながら結さんの初優勝をアシストした。
きっての仲良しきょうだいが、男女ツアーでドラマを紡ぐ。
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