【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#11『良い緊張感』

日本ペイントマレッツ
チーム・協会

【T.LEAGUE/AFLO SPORT】

11/16(土) 日本ペイントマレッツ 3-1 トップおとめピンポンズ名古屋
【第1マッチ(ダブルス)】大藤 沙月 ・横井 咲桜 2-0 三村 優果・永尾 尭子(11-8/11-7)
【第2マッチ(シングルス)】大藤 沙月 3-1木村 香純(11-9/11-2/7-11/11-10)
【第3マッチ(シングルス)】佐藤 瞳 3-2 安藤 みなみ(11-8/11-5/8-11/2-11/11-9)
【第4マッチ(シングルス)】橋本 帆乃香 2-3 南波 侑里香(8-11/11-8/11-8/8-11/10-12)

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会場に着いた選手たちを見るとどこかリラックスしながらも絶対に勝つという使命感を抱いて練習をしているように筆者からは見えていた。その答えを探るべく、試合前、大嶋監督に選手の調子を聞くと「今シーズンは、良い緊張感を常に保てている感じがしますね。昨シーズンでは少し気の緩みが見えた時期もあったんですけど、それが今シーズンは一度もないように思えます。反省がしっかり活かせている証拠ですね」と誇らしそうに話していた。“良い緊張感”それが開幕からの連勝に繋がっているのかもしれない。

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今日の勝利を決め、開幕からの連勝を11に伸ばしたのは佐藤選手だ。スーパープレーが炸裂した序盤は2-0でリードし、このまま勝つように見えたがそう甘くはなかった。後半になるにつれて相手が粘りをみせて追いつき、2-2とされる。2-0リードから2-2に追いつかれると消極的になってしまい、大逆転されてしまうということが過去に何度かあった。これまでの佐藤選手はすごく不安そうな顔でプレーをしていたが、今回の佐藤選手は自信に満ち溢れていて、清々しい表情に映った。5ゲーム目の出だしからしっかりラケットを振り、半分以上、攻撃マンなのでは…と錯覚するくらいの積極的な攻撃をして点数を積み重ねていった。
フルセットになった時点で何を意識したのか佐藤選手に聞くと「過去に2-0リードから追いつかれてそこから流れを引き戻すことができなかった経験があり、今回もこの流れではいつも通りになって負けてしまうと思っていました。2-2になってしまったけど勝てばいいんだ!と一旦気持ちをリセットして5ゲーム目では良いスタートをきることができたのが良かったと思います」と教えてくれた。気持ちのリセットをしたことで体の力が抜け、質の良いカットや積極的な攻撃をすることができたのではないだろうか。そのくらい、気持ちが大事なのだと再確認することができた。
佐藤選手はマレッツの勝利に貢献するだけでなく、キャプテンという重要な役割も果たしている。チームの試合に入るまでのタイムスケジュールやイベント等の連絡も全てキャプテンが行っている。昨シーズンからキャプテンを務めているが、試合に敗戦した時や疲れている状況でも「いつもサポートありがとうございます」と声をかけてくれる等、スタッフへの気遣いが非常に丁寧だ。イベントにも多数参加してくれているが、文句ひとつ言わず積極的に参加者と交流しようとしてくれ、マレッツの為に…という気持ちが伝わってくる。そんな気遣いができるキャプテンだからこそ、周りの選手もついていこう、頑張ろうと思えるのではないだろうか。
キャプテン目線としてチームの雰囲気を聞いてみると「今シーズンはベストメンバーで挑めないことも多いので、それぞれが出場した時にしっかり自分が勝つという意識がより強くなっていると思います。お互いカバーしながらチームで戦っているような感覚が強いです!」と良い緊張感で挑めているようだ。お互いが信用しているからこそ、このようなコメントができるに違いない。

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卓球は個人競技である為、気持ちが一つにならないとなかなかチームで勝利することは難しい。マレッツは選手をはじめ、監督・コーチ・スタッフ全員が優勝したいと思って戦っている。ずっと近くで見ていても本気度が伝わってくる。その本気度をぜひ、会場へ足を運んで皆さんにも体感していただきたい。 いざ!頂点へ!

Text by Y.Uchinami / Photo by T.LEAGUE/AFLO SPORT

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著者プロフィール

日本ペイントグループ女子卓球チーム「日本ペイントマレッツ」は、2017年4月に誕生し、2018年に卓球のTリーグが発足すると同時にTリーグに参画しました。 世界で活躍できるトップ水準の選手育成と排出を目標に掲げ、各地域での子ども向け卓球教室の開催やこども卓球台の寄贈などを通じて「卓球」の魅力と可能性を広げ、更なる発展に貢献しています。また、卓球で“ヒト”と“ヒト”をつなぎ、ホームタウンである大阪の街や生活に活力と夢、彩を与えています。

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