【U18日清食品トップリーグ2024 (女子) 大会レポート】「先発を勝ち取った1年生ガードの決意」 東海大学付属福岡 #7 豊田麻莉

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【©U18日清食品リーグ】

「U18日清食品トップリーグ2024」の女子最終日第2試合で対戦したのは、2勝4敗で並ぶ大阪薫英女学院(大阪府)と東海大学付属福岡(京都府)。最終戦を笑顔で終わりたい両チームの試合は、最後までどちらが勝つかわからない白熱の展開になりました。

大阪薫英女学院は立ち上がり、応援団からのディフェンスコールに応えて堅守を披露。ターンオーバーが出た東海大学付属福岡でしたが、#20 チャラウ アミ選手(3年/188cm)がリバウンドで強さを見せて先手を取ると、第1クォーター残り2分半で16-6としました。追いかける大阪薫英女学院は、#5 三輪美良々選手(2年/177cm)がゴール下で得点。さらにディフェンスからチャンスを作って、#8 岩井萌選手(3年/161cm)、#11 杉山もも選手(1年/154cm)らが3ポイントシュートを射抜いて追い上げ。大阪薫英女学院の32-31でハーフタイムを迎えました。

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後半立ち上がり、東海大学付属福岡はディフェンスでも冴えを見せると、アミ選手がインサイドで得点源となって16-5のラン。10点差を付けて第4クォーターを迎えましたが、大阪薫英女学院が再びディフェンスを引き締めると#4 幡出麗実選手(2年/168cm)の3ポイントシュート、さらに#13 細澤幸生選手(1年/175cm)、#15 松本璃音選手(1年/160cm)という1年生コンビも存在感を発揮します。

14点差から56-61まで差を詰めた大阪薫英女学院は、さらにトラップディフェンスからターンオーバーを引き出すと幡出選手の3ポイントシュート、三輪選手のフリースローで61-61 と同点に。緊迫感ある残り90秒となりましたが、東海大学付属福岡は残り11.5秒にアミ選手がゴール下で先に得点。直後のオフェンスで、大阪薫英女学院は杉山選手のジャンプシュートを選択しましたが、リングに弾かれてしまいます。さらにオフェンスリバウンドを2度奪ってシュートを放ったものの、ボールはリングに嫌われて万事休す。東海大学付属福岡が64-61で大会3勝目を挙げました。

勝利した東海大学付属福岡は、試合のほぼすべてを6選手で戦い抜きました。その中で唯一の1年生である#7 豊田麻莉選手(1年/160cm)は、「U18日清食品トップリーグ2024」の中でスタメンに抜擢された選手です。宮﨑優介コーチは豊田選手について「良い機会と考えて起用時間を伸ばしました。結果的に、チームとして厚みが出てきたと感じています」とプラスを語ります。

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「最初は経験を積んでいる先輩ではなく、自分が出て大丈夫かなと思っていましたが、『大丈夫、どんどん攻めていこう』と励ましていただきました」と言う豊田選手は、自身の役割について「私は身長が低いので、ディフェンスでプレッシャーをかけることと、オフェンスではボールを持った時に3ポイントシュート、ドライブを狙っていくことを考えています」と説明します。今日の試合ではレイアップで決めた2得点のみとなりましたが、その分、ディフェンスとゲームメイクで存在感を発揮。勝利に貢献しました。

「自分は消極的なところがあるので、もっと怖じけず、しっかり自分のプレーを出し切りたいですし、攻め気でプレーしていきたいです」とさらなる成長を目指す豊田選手。#6 石田らら選手(2年/168cm)、#12 根間芙奈選手(2年/155cm)と形成するバックコートコンビは、東海大学付属福岡の強みになっていくはずです。

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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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