【マイルCS × 過去データ分析】前走東京重賞で3着以内だった馬に注目!
【データ分析】
4歳馬、なかでも前走G1組が好成績
■表1 【マイルCS近10年の年齢別成績】
出走数最多の5歳馬は16年ミッキーアイルら2勝も、連対率・複勝率で4歳馬に差をつけられている。3歳馬は一昨年のセリフォスら3勝。3着以内馬6頭はすべて前走5着以内に入っていた。6歳馬は14年ダノンシャークが勝利するも、16年以降は好走馬が出ていない。なお、7歳以上の馬からは3着以内馬が出ておらず、不振傾向にある。
前走G1・G2で3番人気以内だった馬をチェック
■表2 【マイルCS近10年の前走人気別成績】
前走3番人気以内の前走クラス別成績では前走G1組が連対率・複勝率46.2%と非常に高いのだが、今年は該当馬がいない。前走G2組は4勝をあげ、複勝率28.9%。昨年は1着ナミュールが該当し、16年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。この組の3着以内馬13頭中12頭は前走で5着以内に入っていた。
連対馬は前走4番人気以内におさまっており、前走5番人気以下は3着止まり。なお、前走10番人気以下の馬からは好走馬が出ていない。
前走東京のG1・G2で3着以内の馬に注目
■表3 【マイルCS近10年の前走競馬場別成績】
他では前走中山組が16年ミッキーアイル、20年グランアレグリアの2勝。両馬はともに前走スプリンターズSで連対を果たしていた。
乗り替わり組が7勝と優勢、5~9番人気に注意
■表4 【マイルCSにおける前走から継続騎乗か乗り替わりかの比較】
逆に継続騎乗の馬で好走したのはほぼ上位5番人気以内。こちらは乗り替わり組の4番人気以内よりも複勝率で上回っている。
【結論】
ブレイディヴェーグが軸、ナミュールとの牝馬ワンツーも
■表5 【今年のマイルCSの注目馬】
ナミュールも推奨したい一頭。前走東京G1の安田記念で2着。前走安田記念は4番人気だっただけにデータ上は優勝の可能性は薄いが、それでも末脚は強烈。昨年のように展開がハマればマイルCS連覇があっておかしくない。これら牝馬2頭のワンツーも十分にある。
他では近2年勝ち馬を出している前走富士S組から1・2着のジュンブロッサム、ソウルラッシュ。外国馬チャリンも今回ムーア騎手へ乗り替わる予定で、注意しておきたい。大穴ならばオオバンブルマイ。4歳馬で前走G1組、前走スプリンターズSは追走で手一杯だったが、距離が伸びて末脚が生きる展開になれば激走があっておかしくない。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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