久保がMVPの活躍でレアル・ソシエダが首位バルセロナに勝利

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

ホームでバルセロナに1-0勝利!久保建英はフル出場で勝利に貢献

 ラ・リーガ第13節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームに首位を独走するFCバルセロナを迎えた。日中は、秋晴れの下ギプスコア県の大きなイベントのひとつでもあるベオビア-サン・セバスティアンハーフマラソンが開催されたが、試合を前にシリミリ(バスク特有の霧雨)が降り始める。

 今季レバンドフスキを中心に圧倒的な得点力で他を寄せ付けない強さを見せるバルセロナに対し、ラ・レアルは久保、オヤルサバル、ベッカーの3トップを先発で起用。両チームは入場時、今なお洪水の被害に苦しむバレンシアへの支援のメッセージがプリントされたTシャツを着用してピッチへ。サッカー界が一致団結し困難へと立ち向かう姿勢を見せた。

 試合は序盤からハイプレスをかけるラ・レアル、得意のパスサッカーで攻撃を組み立てるバルセロナという構図。13分、ネットを揺らしたのはポーランド代表レバンドフスキ。スベルディアの処理を誤ったボールをゴールに押し込んだが、VAR判定により僅かにつま先がオフサイドポジションにあったとして得点が取り消される。

 本拠地のピッチで躍動する久保は20分、右サイドを突破し中へ折り返すが、味方が上手くシュートを合わせられない。30分にはブライス・メンデスと共に右サイドをキレのあるドリブルで翻弄しシュートを放つが得点ならず。その3分後、待望の先制点が記録される。スチッチのパスに反応したベッカーが抜け出し、冷静にシュートを流し込み1−0。その後も前半終了の笛が鳴るまで久保を中心に攻撃の手を止めることなくバルセロナを押し込んだ。

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 後半開始早々、再びベッカー。ショートカウンターからのシュートはGKがキャッチしたが、ラ・レアルは試合の流れを相手に渡さない。その後もオヤルサバル、ベッカーへ好機が訪れるがシュートはことごとくゴールに嫌われ追加点とはならない。61分、イマノル監督は4枚替えでチームを活性化。選手交代時、得点を決めたベッカーには大きな拍手が送られた。

 多少の疲れを見せながらも足を止めることなく、攻守でチームを引っ張る久保に得点の絶好機が訪れたのは73分、左CKからのブライス・メンデスのボールにファーサイドで待ち構えた久保が左足でダイレクトボレーを放つ。シュートは惜しくもレバンドフスキに当たりゴールとはならず。荒くなっていく試合をコントロールし、バルセロナのアディショナルタイムの猛攻を耐え抜いたラ・レアルがホームで勝利をあげた。

 首位バルセロナ相手に今季本拠地2勝目をあげ、暫定順位を8位としたラ・レアル。リーグ戦を三分の一消化し、今後のシーズンに大きな影響を与える大金星をあげ、国際Aマッチデーによる中断期間を迎えた。次戦は21日、悪天候により延期となっていた国王杯ホーべ・サン・ビセンテ戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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