ハンドボール全日本インカレ 大阪体育大学女子が前人未到の11連覇達成 右手骨折の石川空らが一丸

大阪体育大学
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 ハンドボールの高松宮記念杯男子第67回・女子第60回全日本学生選手権大会は11月10日(日)午前11時から、広島県立総合体育館で女子の決勝が行われ、大阪体育大学は筑波大学を36―30(前半17―14)で降して、最長連覇記録をさらに更新する11連覇(12回目優勝)を達成した。

11連覇を達成し、11回胴上げされる楠本繁生監督 【大阪体育大学】

 大阪体育大学女子は2018年に新記録の6連覇を達成して以来、男女を通じた最長連覇記録を更新し続けている。

 前人未到の連覇記録を更新し続け、無敵に見えるチームだが、11連覇までの道のりは決して順風満帆ではなかった。昨年から主力だった高来葵美(体育学部3年、小松商業高校出身)が直前にアキレス腱断裂で戦列を離れた。関西学生春季リーグで最優秀選手になるなど好調だったGKの中村理乃(体育学部4年、髙津高校出身)も右ひざの前十字靭帯を損傷した。さらに、日本代表でチームの精神的支柱の石川空(体育学部4年、大分鶴崎高校出身)も約2週間前、練習中に右手中指を骨折して手術。利き手の左手でなかったのが救いだが、万全の状態ではない中、患部を固定して試合に臨んだ。チームは今季に主将を置かず、4年生を中心にチーム一丸で臨んだ。

 楠本繁生監督に聞いた。
――優勝を決めて
 大学生にとってインカレは1年で1回しかない大会。選手にとっては一生に一回の経験にもなるので、そこに出場できるチャンスがあること、試合ができることに感謝してほしいと毎年思っている。今日、試合を見ていただいた方が、日本の女子ハンドボール界が男子に追いつけ追い越せで頑張っている姿を感じてもらえたらいい。
――決勝の試合展開は
 個の力は、一人ひとりを足し算すると相手が上だと思っているので、「個の力」対「チームの組織力」。どちらが上回るかが勝敗の分かれ目になる、体大の組織力がどう個を封じていけるかが勝敗を分けるポイントだとミーティングで選手に言っていた。そういう面では、チーム力で少し上回ったのではないかと思う。
――日本選手権に向けて
 決勝では、ディフェンス面でも攻撃面でも課題はあった。筑波大学の力をお借りして、うちの課題が見えたと思う。何が足りなかったのか、勝った喜びは横に置いて、明日から12月の日本選手権に向けて、エンジンをかけていこうと思う。


 大会は大学スポーツ専門インターネットライブ配信「ジェイネットTV」で1回戦からライブ中継されています。
 男女決勝はBS松竹東急(BS260)でライブ配信されます。BSデジタル放送が見られる方は無料で視聴できます。また、TVでの放送終了後1週間、見逃し配信が視聴可能です。

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骨折した右手中指を固定して出場した石川空 【大阪体育大学】

11連覇を決め喜び合う選手たち 【大阪体育大学】

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