早大米式蹴球部 大量得点で立大に圧勝! 1試合を残し秋季リーグ戦2位が確定

チーム・協会
関東学生秋季リーグ戦 10月27日 アミノバイタルフィールド
【早稲田スポーツ新聞会】記事 沼澤泰平、写真 栗原礼佳、飛田悠那、富澤奈央
 法大戦の悔しい敗戦から2週間、早大は関東学生秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)第6節、立大戦に挑んだ。第1クォーター(Q)、RB安藤慶太郎(社3=東京・早大学院)のタッチダウン(TD)で先制すると、第2QにはWR入江優佑(商4=大阪・関西大倉)のTDで追加点を挙げる。後半に入っても早大の勢いは止まらず。RB安藤が2TD、さらにWR平田裕雅(文4=東京・早実)が3つのフィールドゴール(FG)を決めて立大を突き放した。

TDを決めたWR入江 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大キックで試合開始。相手のディフェンスをスリーアンドアウトに抑え、攻撃権を得る。QB八木義仁副将(政経4=東京・早大学院)からWR入江へロングパスが通り敵陣30ヤードに侵入する。続くプレーでWR吉規颯真(政経3=東京・早大学院)のパスキャッチで前進すると、最後はRB安藤が相手ディフェンスを交わしながら19ヤードを駆け抜けた。開始早々のTDで早大が先制に成功する。その後のディフェンスでは3rdダウンからパスを通され自陣に進まれる。さらにランでレッドゾーン付近まで押し上げられると、43ヤードのFGを決められ3点を返された。その後はお互いにパントで攻撃権を放棄し、再び早大のオフェンスに移った第2Q。RB味岡海斗(法4=東京・早実)のラン、WR入江のパスキャッチで1stダウンを更新、さらにQB八木副将からWR松野雄太朗(社3=東京・早大学院)のパスが通り敵陣に入る。QB八木副将のスクランブルでレッドゾーン付近まで進むと、4thダウンギャンブルをRB味岡のランで成功させる。QB八木副将からWR入江へのパスプレーで敵陣7ヤードまで行くと、続くプレーでもワイドオープンのWR入江がパスをキャッチしTD。リードを11点に広げる。第2Q終盤になると、LB原康介(法3=東京・早大学院)のQBサックなどで相手に得点を許さない。しかし早大も直後のオフェンスをスリーアンドアウトに抑えられると、パントをリターンされ自陣からのディフェンスとなる。一度1stダウンを更新されたものの、相手QBがエンドゾーンへ投げたパスをDB角口達哉(政経4=東京・早大学院)がインターセプト。ビッグプレーで攻守交代となった。その後は時計を進め、14ー3で試合を折り返す。

インターセプトを決めるDB角口 【早稲田スポーツ新聞会】

37得点のオフェンスをけん引したQB八木副w 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大レシーブで試合開始。このオフェンスではQBサックを受け、パントを選択するが、スナップが逸れた影響でパントをうまく蹴れず自陣中央からのディフェンスを強いられる。それでもDB粕田俊(商4=東京・早大学院)、DB鈴木晴貴副将(基理4=神奈川・鎌倉学園)のパスブロックで相手の4thダウンギャンブルを決めさせない。攻撃権を得た早大はランパス織り交ぜたオフェンスで前進すると、最後はWR平田が46ヤードのFGを成功させ17ー3。その後の早大ディフェンスはDL堤祥悟(教4=東京・早実)のロスタックルで自陣まで進ませず、パントを蹴らせると、WR角井春樹(文構4=東京・早大学院)の約45ヤードの好パントリターンで敵陣25ヤードからのオフェンスとなる。WR松野のランアフターキャッチによって敵陣1ヤードまで前進すると、続くプレーでRB安藤のTDランが飛び出した。第4Qに入っても早大の勢いは止まらない。再び攻撃権を得ると、QB八木副将からWR松野、WR小鮒晴(文4=神奈川・鎌倉)へのパスプレーで着実に前へ。最後はまたもRB安藤が18ヤードを中央突破のTDランを見せ、31ー3とした。その後のディフェンスでは相手オフェンスをしっかりと抑えると、敵陣からのオフェンスに。TDを決められなかったものの、WR平田が再びFGを決める。得点後のディフェンスでは、ファーストプレーで永井泰成(文構4=東京・早大学院)がインターセプトを決め、またしても攻撃権を得る。途中出場のQB船橋怜(政経3=東京・早大学院)からWR松野へのパスプレーで1stダウンを更新すると、三度WR平田がFGを決め、37ー3とした。第4Q終盤、立大が4thダウンギャンブルに失敗し攻撃権を得ると、ニーダウンで時計を時計を進めた。37ー3で試合終了となった。

3つのTDを決めたRB安藤 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大は秋季リーグ戦最多の37得点、最少タイの3失点と攻守で立大を圧倒。法大戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような試合運びだった。早大が立大に勝利したこと、そして法大が明大に勝利したことを受け、秋季リーグ戦は法大の優勝、早大の2位が確定。2年ぶりの王座奪還は叶わなかったが、全日本大学アメリカンフットボール選手権への出場権を獲得した。2週間後に控える秋季リーグ戦最終節、明大戦。勝利を飾り、そのままの勢いで選手権に臨みたい。

コメント

QB八木義仁副将(政経4=東京・早大学院)

――法大戦から2週間空きましたが、練習で意識していたことは

 このチームは春から負けたのが1試合だけで負けに慣れていなかったので、空気が重くなってしまうところがありました。そこをなんとか試合に向けて集中していかなければならなかったので、チームを盛り上げてくというところを4年生全員で意識向けて頑張っていました。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 オフェンス全体としてはノーミスに近いゲームができたと思います。法政戦は苦しい場面で自分たちの首を絞めるようなミスをしてしまいましたが、先制点を取って試合を優位に進めていけばこれだけ得点できるという自信にもつながる試合でした。

――具体的には法大戦からどのようなところを修正できましたか

 個人的に法政戦は不用意に相手のDLから逃げ回ろうという意識を持ってしまい、それで通すべきパスを通せなかったと思っています。今週はとにかくDLが来ても逃げずに投げるというところを意識していました。そこがうまくいったのか、何回かヒットをくらう場面もありましたが結構パスを決められました。

――リーグ戦最終節となる明大戦への意気込みをお願いします

 全日本(全日本大学選手権)に向けて明治にしっかり勝って勢いをつけたいので、この2週間全員で集中して練習をして、良いイメージで臨みたいと思います。

DB角口達哉(政経4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 前回法政に負けてしまい、そこからチームとして絶対に今日は立教を圧倒して勝とうと意識していたので、その中で勝ち切ることができて良かったです。

――ご自身のインターセプトを決めたプレーを振り返って

 あの場面は前半の最後のところだったのですが、そこを0点に抑えることにつながって良かったです。

――チームとしても0TDに抑えましたが、良かったところは

 今日はボールへの集まり、キャリアへの集まりがすごく良かったです。相手に良いレシーバーやランナーがいる中で最後までみんなで集まって止めることができました。

――明大戦への意気込みをお願いします

 法政には負けましたが、残りの明治戦もしっかり勝ち切って、その後の全日本のトーナメントで関西に勝てるようなチームにつなげるためにもチーム一丸となって頑張ります。

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント