久保は75分出場、レアル・ソシエダはマッカビ・テルアビブを1−2で破る

レアル・ソシエダ
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EL第3戦で今大会初勝利を挙げる

 ヨーロッパリーグ(以下、EL)リーグステージ第3戦、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はイスラエル王者マッカビ・テルアビブと中立地ベオグラード(セルビア)で対戦した。リーグ戦で徐々に調子を取り戻しつつあるラ・レアルは欧州の舞台でも今季初勝利を挙げたい。久保は今季EL初先発し、サディク、オヤルサバルと共に定位置の右ではなく左サイドで先発した。また、ジローナ戦で膝を痛めた守護神レミロに代わりウナイ・マレロが今季初出場を果たした。

 序盤はM・テルアビブが仕掛ける場面が多く見られ、ペレッツによるスビメンディへの効果的なプレスがラ・レアルの組み立てを阻止する。久保は左サイドでもドリブルで積極的に仕掛け、攻撃の起点となっていく。サディクにも好機が訪れ良い流れが見られ始めた19分、ブライス・メンデスのCKをCBパチェコが頭で決め、ラ・レアルに先制点をもたらす。得点後も攻撃の手を止めないラ・レアルは司令塔ブライス・メンデスを中心に前線での良い連携で相手を押し込む。

 この日公式戦200試合出場の節目の試合となったMFスビメンディは時間の経過と共に自由を手にし中盤を支配していく。さらに両ウィングが入れ替わりM・テルアビブ守備陣を撹乱するラ・レアル。久保は得意の右サイドでも対峙するDFの脅威となる。前半終盤には左サイドの角度のない場所から強烈なシュートを放つがGKにセーブされる。追加点こそ生まれないが、良い試合内容でリードを保ち前半終了した。

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 後半序盤、ハーフタイムで修正してきたM・テルアビブがラ・レアルゴールに襲いかかるが、全員守備でゴールを守る。この展開を打破するためイマノル監督は59分にベッカー、セルヒオ・ゴメスをピッチに送り込む。ベッカー投入後も久保は継続して左サイドでプレー。直後のCKでブライスが放ったボールをニアでパチェコがコースを変え、ファーサイドで待ち構えていたサディクがこれを押し込み追加点かと思われたが、VARによる長い確認後別選手のオフサイドがあったとしてノーゴールの判定となった。

 64分にはイマノル監督の交代が奏功し、ラ・レアルが待望の追加点を奪う。久保がファウルを受けながら起点となるパスを出し、ベッカーが折り返したパスをセルヒオ・ゴメスが中央で合わせた。主審がとったアドバンテージの判断が生み出した得点となった。前がかりになった攻撃の裏を突かれたM・テルアビブは70分に一気に4選手を交代し勝負に出る。82分、ダヴィダのクロスにトゥジェルマンが高い打点のヘディングでバースデーゴールを決め両監督の采配が試合の展開に大きな影響を与える。

 終盤にかけてさらなる猛攻をかけたいM・テルアビブだが、88分に得点をアシストしたダヴィダがこの試合2枚目のイエローカードを受け退場し、試合はこのまま1−2で終了。中立地での困難な試合で大きな勝ち点3を獲得したラ・レアルは順位を17位(全36チーム)へと上げた。次戦は27日、ホームにオサスナを迎える。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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