【菊花賞 × 過去データ分析】京都芝3000mの菊花賞で求められる条件は!?
【データ分析】
前走2着馬が好成績、前走1着馬はG2・G1組!
■表1 【菊花賞近10年の前走着順別成績】
前走1着馬の前走クラス別成績を分析すると、前走条件クラスから勝利したのは昨年のドゥレッツァ(前走3勝クラスの日本海S)のみ。前走2勝クラス組は2着1回、3着4回。前走重賞組では前走G2組が20年コントレイル(前走神戸新聞杯)ら3勝をあげ、複勝率35.7%。前走G1組は昨年タスティエーラ(前走日本ダービー)が2着に入っている。
前走2200m戦で連対した馬に注目
■表2 【菊花賞近10年の前走距離別成績】
出走数最多の前走2200m組は前走1・2着馬が好成績で、ともに複勝率は40.0%と高い。これら前走連対馬が好走馬16頭中12頭を占めている。
前走2400m組の好走馬11頭中10頭は前走神戸新聞杯組で、残る1頭は昨年2着のタスティエーラとなっている。
京都開催の菊花賞では上がり2位以内が好走条件
■表3 【京都開催の菊花賞における上がり順位別成績(2014~20年、23年)】
その中でも上がり2位以内が特に好成績で、速い上がりを繰り出せる馬を見つけることが菊花賞攻略のカギといえるだろう。なお、前走における上がり別成績でも京都開催の過去8回中7回で上がり2位以内の馬が勝利している。
ルメール騎手が最多の3勝で見逃せない
■表4 【菊花賞近10年の騎手別成績(抜粋)】
他ではM.デムーロ騎手、武豊騎手、横山武史騎手が1勝ずつ。中でも横山武史騎手はルメール騎手に次ぐ高い複勝率を残している。一方、川田騎手、戸崎騎手は3着1回ずつ。池添騎手、坂井騎手、横山典弘騎手はいずれも4着以下に敗れている。
【結論】
ルメール騎手が騎乗予定のアーバンシックが軸
■表5 【今年の菊花賞の注目馬】
日本ダービー1着のダノンデサイルが出走予定で人気になりそうだが、昨年同じローテーションだったタスティエーラは2着。ダノンデサイルは日本ダービーでは直線で内ラチ沿いを突き抜けて2着に2馬身差をつける快勝だったが、上がりは4位タイ。今年は前走日本ダービー組が前哨戦で上位を占めた。その日本ダービー勝ち馬だけに二冠も狙えると思うが、アタマ鉄板とはいえないだろう。
軸として挙げたいのがアーバンシック。前走セントライト記念を差し切り勝ち、前走上がり1位、ルメール騎手が継続騎乗と買い条件が揃っている。メイショウタバルが逃げる流れも合いそうで、差し切り勝ちの可能性は十分にある。
前走セントライト記念で勝ちに行って2着のコスモキュランダが相手上位。前走2着、前走上がり2位も強調材料だ。あとは昨年優勝のドゥレッツァと同じ前走日本海S1着のヘデントールも相手候補として注目しておきたい。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ