プレシーズンマッチ初戦はWG昭島に勝利!えどりくのファンの前で注目選手が躍動する

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新入団、若手、復帰組 注目選手多数の初戦

今シーズンの入団選手ではこの試合唯一の出場となったオリー・ストーンハム選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

昨シーズン最後の試合となったサンゴリアス戦から約5か月。スピアーズの2024-25シーズン初戦が10月12日に「えどりく」で開催された。

8月に新しいチームで活動を始めたスピアーズには、新たに5名の選手と1名のコーチが入団。ブリン・ホール選手以外の選手はすでにチームに合流し、このプレシーズンマッチ初戦でもオリー・ストーンハム選手がリザーブに入る。

また昨シーズンの途中でアーリーエントリー登録された新卒若手選手も4名メンバー入り。新しい戦力のパフォーマンスが楽しみなメンバー編成となった。

また楽しみな要素はそれだけではない。それは約1年ぶりの試合メンバー入りとなった岡田選手。2016年の入団から50試合近くの公式戦に出場してきたチームの貢献者の1人だが、昨年のプレシーズン中での怪我が原因で1年のあいだ実戦から遠ざかっていた。復帰戦となるこの試合は、スクラムハーフのリザーブとして、復活の姿を見せる。

注目のプレシーズンマッチ初戦の相手は、昨シーズンディビジョン3で3位クリタウォーターガッシュ昭島。秋の日差しが痛いほど照り付ける午後1時にスピアーズボールでキックオフした。

だれでも無料で観戦可能だった本試合は、プレシーズンマッチながら約1500人を超える来場があった 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

キックオフ直後からスピアーズは精度の高い連続攻撃を見せる。ここまでの2か月弱で落とし込んだフォーメーションをキープしたままフォワード・バックスが一体となった連携が続く。ウォーターガッシュも厳しいタックルでスピアーズを食い止めるが、スピアーズアタックはフェイズごとに勢いを作り、前半6分に連続攻撃からスクラムハーフの古賀選手の持ち出して先制。
今シーズンのファーストトライを奪った。

スクラムハーフで先発した古賀駿汰選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

その後もリスタートで松下選手の高さを活かしたキックキャッチから前にでると、相手の反則を誘いフォワードのモールで追加点。

たが、ウォーターガッシュも集中力を切らさない。スピアーズのディフェンスの一瞬の隙をつき、前半15分にはゴール前でのラインブレイクから、前半19分には、キックチェイスから2トライを奪い、同点に追いつく。

取り合いの展開の前半、ただここまでほとんどの場面で試合を有利に進めるスピアーズは、こうした取り合いの中でも確実にスコアを重ねリードする。
24分には連続攻撃から、29分にはモールからトライを奪い、どこからでも取れるアタックを披露する。

松下怜央選手はキックキャッチからチャンスを作る 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

また、前半終了間際には昨シーズンの最終戦でプレイヤーオブザマッチの活躍を見せた山崎選手が、リスタートから相手のファンブルしたボールを奪うと相手ディフェンス6人を振り切るステップでトライをもぎ取り、10点差をつけて前半を折り返す。

昨シーズンの終盤から調子を上げてきた山崎選手、今シーズンも初戦からその好調ぶりを見せる 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

リザーブメンバーを投入して挑んだ後半。開始早々注目選手たちが魅せる。岡田選手がファーストプレーでアグレッシブにボールを持ち出して前にでると、ゴール前まで前進し、スクラムからボールを貰った岸岡選手が相手ディフェンスのギャップを見逃さずゴール中央にトライ。

その後も、後半から出場の山田選手がキックカウンターから俊足を活かして突破すると、ゴール前へ。フォローについたオリー選手は、目の前のスペースを見逃さず左角にボールを置き、トライに。

その後1トライ返されるも、後半20分間際にモールからスカルク選手が追加点を奪い22点差に突き放す。

ユーティリティプレイヤーの山田選手。キレのあるランと大胆な判断で後半の試合展開で存在感を見せた。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

終盤にかけて反則によりリズムに乗れない場面はあるも、試合終了間際には自陣から山本選手が前に出て岡田選手にオフロードパスを繋ぐ。岡田選手は目の前にあいたスペースを迷わず走り、約60mの距離を走り切ってトライ。試合の勝利を決定づけた。

独走トライを決めた岡田選手。試合後に本人は「フィジカル面の準備はうまくいっている」と語る通り、強さと走力の充実ぶりを見せる 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

昨シーズンのプレシーズンマッチではミスも目立っていたスピアーズだが、この初戦では精度高いアタックで堅実な試合運びで55-26で勝利。
チーム関係者の多くが「今年は特にハード」と語る練習で得たゲームフィットネスやフィジカル面での充実は、80分を通してパフォーマンスで発揮。試合を重ね、成長していくなかでさらに進化した姿が見られるだろう。

次戦は10月18日(金)に三重ホンダヒートと対戦。ディビジョン1の相手に対して、さらに強度が増す中での実行力が試される一戦となる。

文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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