サッカーのシステム変更における序列とレギュラー争い

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたいけださとし@高卒フリーランスさんによる記事です。】
10/3にサッカー日本代表アジア最終予選(3次予選)サウジアラビア戦、オーストラリア戦に向けてのメンバー発表が行われました。

海外組が増えたことにより、誰がサプライズで呼ばれるのかも楽しみの一つです。
今回前回初招集初出場の高井選手の怪我によりA代表にパリ五輪組から柏レイソルDF関根 大輝選手が初招集となりました。
関根選手も大型SBなので非常に楽しみです。

ですが問題は前回の試合にて高井選手はCBだから出番があったSBの選手を招集しても果たして使うところはあるのか?
今回はシステム変更による効果と弊害について語ります。

1.今までの3バックと違う森保ジャパン

9月の中国戦、バーレーン戦と日本代表が2連勝をして良い流れです。
7-0、5-0と圧倒的攻撃力の結果の原因の一つは3-4-2-1と3バックを採用したこと。

攻撃陣にタレントが豊富となり誰が出ても通用する状態です。
そんな日本代表の3バックを見ると懐かしいなと思うところがあります。

初のW杯ベスト16に進出したトルシエ監督時代も3バック、フラットスリーの3-5-2を採用していました。
この頃からサイドハーフではなくウイングバックと呼ばれることが増えたと思います。

また2011年には当時最強と言われたザッケローニ監督時代も3-4-3をテストしていましたが、数試合試して断念しております。

その当時の背景によって、3バックを採用している理由が大きく違います。

①サイドバックが人材難

昔の日本代表といえばサイドバック、というくらい世界でも認められている、長友佑都選手、内田篤人さん、酒井高徳選手、酒井宏樹選手と同時期に4人もいました。

今はSBはいるにはいるのですが、固定されているのは右の菅原選手、毎熊選手だけ。

左SBに至っては、中山選手もいるが本来CBの伊藤選手、町田選手が担っていることが多く、長友選手の実績の壁が分厚い。
そして今はJリーグから海外移籍に対し、SBよりCBの選手のほうがスカウトされやすくなっている。

②ウイングができる選手が増えた為

嬉しいことに中盤大国日本だったが、WGをこなせる選手が増えたこと。

ひと昔前の日本代表はサイドアタッカーはどの世代も1~2人いればよい方で、トルシエ監督時代は中田英寿さんをはじめ、中盤の真ん中が本職の人たちばかり。

三都主アレサンドロ、市川大祐さんなどウイングバックを務められる選手のほうが稀でかつ守備的な選手が担当しておりました。

ザッケローニ監督時代はWGの適任者がいなかったのもあり、なおかつ中盤のタレント過多でしたので、SBとも被ってしまうというこれまた困った事情もありました。

今は左に三笘選手、中村選手、前田選手、右に伊東選手、久保選手、堂安選手、浅野選手と人材豊富となり、SBよりWGを務める選手が担当しています。
おまけに守備の強度も高いので、時代が大きく変わったと思います。

2.絶対にあるのが序列変更

システムが変わったことにより序列が確実に変わります。
クラブみたいに監督が代われば、選手選考も基準が変わることはよくあります。

日本代表監督も交代時は監督によってシステムが変わることはよくあり、いくら海外、Jリーグで結果を出していても、相性が合わないと呼んでもいただけないこともある。

ですが、今回森保監督は2022年より継続で監督をしているため、途中でシステムのベースが変わるのはレアケースです。

より適正な選手を配置しないと機能はするけど、それ以上を求めるには時間がかかります。
そして今の世代に置いては、谷口選手、町田選手、板倉選手に加え未招集だった冨安選手、伊藤選手、渡辺選手、橋岡選手とCBが豊富です。

WBで出られるなら良いが上記で挙げたWG勢が優先度が高くなっております。
CBでもWBでも出場チャンスが極端に少なくなったSBにあたる選手たちが試合が出られなく傾向がより強くなります。

4バックの時はレギュラーだった菅原選手が9月の2試合とも出場せず。
これがサッカーの難しいところです。
システム次第で大きく状況と序列が変わってしまうのです。

3.戦術の選択肢が増えたことはよいこと

森保監督自身に決まった戦術は持っていないが、選手をシステムに当てはめるのが、22年のW杯、ベスト8で終わってしまったアジアカップを経て何か吹っ切れた気がします。

4-2-3-1に固執して、素人でも当てられてしまうスタメン、適材適所に選手を配置できない、負けがこんでて苦肉の策で4-3-3を試してW杯出場を決めた3年前。

W杯後にドイツにまた勝利するなど順調かと思いきや、アジアカップで選手がそろわない、欧州組の主力がシーズン中で疲労と怪我人続出、突発的な事故により選手離脱と、残った選手の能力だけでなんとかしようとして敗退。

こういう経験があったからこそ、今は4-2-3-1、4-3-3、4-1-4-1、3-4-2-1と選手によってシステムを柔軟に切り替えることができているのが素晴らしい。

おかげで相手国は誰が出るか読めなくなったので、より試合を有利に運ぶことができます。

さいごに

3-4-2-1は森保監督がJリーグ優勝時に使用していたシステムだったので、今が一番やりやすいのではと思っています。

3年前のW杯予選では苦戦していたが、今では3年前の最終予選での総得点数にたった2試合で並ぶレベルの仕上がりに。

あれだけ得点力不足と言われていた日本代表の決定力が上がっています。

システムが変わったことによって、出られなく選手もいるが、まだ呼ばれているうちはチャンスです。
欧州組でも呼ばれていない選手が今では100名近くいますので。
20数名という枠の中に食い込める新たな戦力がでることを期待します。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
執筆の励みになりますので、フォロー、スキ、コメントよろしくお願いいたします。
ではまた。
見出し画像:ハスつか

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