スポーツ大学から初のドラフト指名なるか!初優勝に向けた大一番に最速154キロ右腕がフル回転

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会
 10月10日、草津グリーンスタジアムでびわこ成蹊スポーツ大学は、佛教大学との3回戦を戦う。今季は、7勝2敗(勝ち点3)で佛教大学、花園大学との優勝争いをしている。残り試合は、10日の佛教大学3回戦と14日からの最終節花園大学戦となっており、勝ち点を獲得することで自力での初優勝を掴むことができる。ここまでチームを支えているのは植松徳馬投手、河﨑佑太投手、新川朝耶投手、中井将太郎投手の4年生投手陣。その中でも、24日に行われるドラフト会議に向けてプロ志望届を提出している新川投手は、今シーズンも先発にリリーフにフル回転で登板している。チーム初の優勝、さらにはドラフト指名を目指す新川投手にとっても勝負の時となっている。

びわこ成蹊スポーツ大学初のドラフト指名選手を目指す新川朝耶投手 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 新川投手は、履正社高校時代は控え内野手であり、ベンチ入りの経験はコロナ禍で独自大会となった2020年夏の大会で背番号「26」を背負ったのみだった。高校のチームメイトから「肩が強いから大学では投手やってみれば?」と言われたこともあり、大学から本格的に投手へチャレンジ。大学入学後は、福岡ソフトバンクホークスや千葉ロッテマリーンズで投手として活躍した山田秋親監督から「投手としての立ち居振る舞い」を指導されてきた。今春のリーグ戦では、負ければ優勝の可能性が消滅する佛教大学1回戦で先発を務めるも、初回に本塁打を浴びた。その後は好投し無失点に抑えるも負け投手。「たった1球の失投がチームに大きく影響する」ことを痛感した。春以降は、さらに投球の幅を広げるために理想とする投手像を追求し、今季はここまで先発やリリーフとして6試合に登板し、23回2/3を投げて37個の三振を奪っている。
 「残り3試合チームが勝って初のリーグ優勝に導く投球をしたい。今はチームの優勝に集中したい」と新川投手は話す。山田監督は「この1週間で、今までやってきた真価が試される。楽しみな時間。優勝争いができている緊張感を楽しんで、良い結果に繋げられればと思う」と優勝争いしている状況をワクワクしている様子だ。また、「新川については、みんなと同じで大学生活の集大成を発揮してくれれば、この先につながる。自分でプロの道を掴み取ってほしい」と自分自身で道を拓くことに期待している。
 創部初の優勝まであと少しで手が届くびわこ成蹊スポーツ大学。初のリーグ優勝、初のドラフト指名選手輩出と「初」づくしの秋となることに期待が高まる。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント